モウリーニョの独代表MF冷遇は「パワハラ」 禁固刑3年をプロサッカー選手会弁護士が要求

「トップチームで練習させるべき」

 ポルトガル人の冷酷な振る舞いに、国際プロサッカー選手会が立ち上がった。

 FIFproのレイモンド・バード氏は英衛星放送「スカイ・スポーツ」で「マンチェスター・ユナイテッドはシュバインシュタイガーを無理やり移籍させるような状況にクラブは強いている。彼は特定の仕事のために雇われている。彼にトップチームと練習をさせなければいけない。世界中の他のクラブの好例にならない」と厳しく批判した。

 UEFAチャンピオンズリーグの出場権を逃したとはいえ、圧倒的な収益力を誇る世界屈指のリッチクラブでパワハラが横行している事実を、断罪していた。

 一方、英公共放送「BBC」ではFIFproメンバーでスロベニアの弁護士、デヤン・ステファノビッチ氏はモウリーニョの投獄を要求している。

「これは明確なイジメだ。スロベニアでは我々はモウリーニョを告訴し、最高で懲役3年を求刑できることになる」

 赤い悪魔の新監督は被告に値するとまで一刀両断している。「これはバスティアンに対する明確な妨害工作だ。モウリーニョは悪例を作っている。私は法廷に持ち込むだろう。刑法では明確だ。イジメやパワハラがあるとするなら、懲役だ。最高で懲役3年だ」

 ユナイテッドでは昨季元スペイン代表GKビクトル・バルデスがルイス・ファン・ハール前監督から全く同じ扱いを受けた。英雄アレックス・ファーガソン元監督時代に世界屈指の名門となったユナイテッドだが、3年連続の爆買いに続き、2年連続のパワハラで選手協会に指揮官が投獄を要求されるなど、甚だしいイメージダウンに直面している。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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