「私ならタケに賭ける」 久保建英、再び1部残留の“救世主”となるか マジョルカ番記者が指摘「起爆剤として起用されている」

マジョルカの地元サイト「フットボル・マジョルカ」のアルベルト・セルコス記者【写真:高橋智行】
マジョルカの地元サイト「フットボル・マジョルカ」のアルベルト・セルコス記者【写真:高橋智行】

マジョルカ番記者、久保建英は新体制で「徐々に良くなっていると思う」

 バルセロナ後の会見でアギーレ監督は、久保を後半に起用した意図について「タケは試合の均衡を崩すことができる選手なので、ピッチで自由にやらせる必要がある。鎖につなぐことになるので、サイドに閉じ込めたり、特定の守備のミッションを与えてはダメだ。トップ下で自由にプレーするようにとだけ伝えていたんだ」と攻撃的な役割を求めていたことを説明した。

「タケの働きぶりはとても良かったよ。もっとピッチに立たせたいと思ってはいるが、試合は難しいのでそうすることができないこともある」と、チーム事情のより、すべての試合で先発起用するわけにはいかないことを明かしていた。

 バルセロナ戦でおそらく望むようなパフォーマンスを発揮できなかった久保に対し、スペイン紙「AS」は最低の0点(最高3点)を付けた。一方、スペイン紙「マルカ」の評価は1点。マジョルカの地元紙「ウルティマ・オラ」も同様に「試合を揺り動かす助けをした」と1点を与えた。

 マジョルカの地元サッカー情報サイト「フットボル・マジョルカ」のアルベルト・セルコス記者は試合後、久保について次のように言及した。

「タケは最近、アギーレに起爆剤として起用されピッチに入ることが多くなっている。初めは戸惑いもあったかもしれないが、今日もチャンスを得て点差を詰めようと積極的な姿勢を見せていたし、徐々に良くなっていると思う」と、途中出場から流れを変える役割を求められていることを強調した。

 残り4節での久保の起用法については、「リーガ終了まであとわずかであること、そしてチームが上手く機能していることを考えると、それを維持すべきだと思う。もちろんタケのような若い選手はもっと大役を任され、常にレギュラーでいることで自信を得ることも大切だけどね」と、今後も同じ状況が続くと予想した。

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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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