リーグ制覇のPSG、契約“今季限り”ムバッペの去就は? 試合後に言及「何も変わっていない」

PSGでプレーするFWキリアン・ムバッペ【写真:Getty Images】
PSGでプレーするFWキリアン・ムバッペ【写真:Getty Images】

4試合を残して優勝が決定

 フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)は4月23日、リーグ・アン第34節でランスと対戦し、1-1で引き分けた。この結果、残り4試合で2位のマルセイユとの勝ち点差が「15」となり、4試合を残して2シーズンぶり通算10度目のリーグ優勝を決めている。

 引き分け以上で優勝が決まる大一番を迎えたPSGは、0-0のまま迎えた後半13分にランスに退場者が出たことで数的優位を得る。そして同23分、負傷が報じられながらも先発出場したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、エリア外から左足で強烈なシュートを叩き込んだ。

 このゴールで先制したPSGは、後半43分に同点ゴールを決められたが、1-1のまま試合は終了。必要だった勝ち点1を獲得し、直近10シーズンで8度目となるリーグ優勝を飾り、通算リーグ優勝回数を10に伸ばして、サンテティエンヌの最多記録にも並んでいる。

 今シーズンのPSGのリーグ優勝に大きく貢献したのが、フランス代表FWキリアン・ムバッペだ。23歳のアタッカーは、30試合に出場して22得点15アシストを記録。メッシが加入したチームでも、エースの座を譲っていない。しかし、PSGとの契約は今季限りとなっていることで、その去就が注目されている。

 マウリシオ・ポチェッティーノ監督は、ムバッペの去就について「私たちは彼に残留してほしい。だが、何が起こるかを見守らないといけない」とコメントしたが、ムバッペ自身は試合後に「何も変わっていない。だから、今は何も言うことはない」と、状況が変わっていないことを強調している。

 また、この試合の後半30分過ぎには、一部の選手やクラブに不満を持つPSGのサポーターの一部が退席した。そのことについてムバッペは「僕は、怒っていない。(優勝を)祝福したい人が、祝福してくれればいい。祝福したくない人は、祝福しなければいい。多くのファンは残っていた。共感できない一部の人たちが、離れたに過ぎない。スタジアムは満席だった。僕たちもロッカールームで、互いに祝福したよ」と、コメントしている。

 すでにUEFAチャンピオンズリーグに敗退しているPSG。今後は、ムバッペを筆頭に、選手たちの去就がさらに注目されることが確実だが、リーグ・アンの単独史上最多優勝クラブを目指す来季に向けて、どのようなチーム編成が行われるのだろうか。

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