イグアインの105億円移籍はセリエA復権の予兆か 伊クラブ間の移籍金最高額を16年ぶりに更新

2000年にラツィオへ64億円で移籍したクレスポを大幅に上回る

 アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインが、ナポリからユベントスに移籍金9000万ユーロ(約105億円)で移籍することが正式発表された。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」によると、これはイタリア国内クラブ間の移籍における最高額を16年ぶりに更新したことになるという。

 これまでのレコードは、2000年にパルマからラツィオへ当時のアルゼンチン代表FWエルナン・クレスポが移籍した際の5500万ユーロ(約64億円)がトップだった。そして、2位になったこの移籍金額からトップ10までの9つの移籍が、1999年から2002年に集中している。

 これは、セリエAの欧州における競争力が最も高かった時期と完全にリンクする。当時のイタリアは“ビッグ7”という言葉もあったように、ユベントス、ACミラン、インテルによる“北の3強”にローマとラツィオの首都ローマ勢、そして中部のパルマとフィオレンティーナにより激しい争いが展開される時期だった。各チームの主力には、世界トップクラスの名手が所属していた。

 その隆盛の頂点とも言えるのが、02-03シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)だった。北の3強に加えてローマが出場したこの大会で、4チームすべてが1次リーグを突破。当時行われていた2次リーグでローマが脱落したものの、ベスト4のうち3つの席をイタリア勢が占拠した。

 

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