イグアインの105億円移籍はセリエA復権の予兆か 伊クラブ間の移籍金最高額を16年ぶりに更新

今夏積極補強に出ているユベントス

 準決勝はミラノ・ダービーとなり、ミランが突破。レアル・マドリードを撃破して決勝に進出したユベントスと史上初のイタリア対決となる決勝戦になった。ユベントスは主力のMFパベル・ネドベドが出場停止になったこともあり、最終的にはミランがPK戦の末に栄冠に輝いた。

 しかし、それ以降のイタリア勢は徐々に競争力を落としていった。ユベントスに八百長問題が浮上して2部降格に陥ったことや、フィオレンティーナ、パルマに降りかかったクラブの財政問題、巨額の放映権料を得たプレミアリーグ勢や下部組織育ちの選手たちが全盛期を迎えたバルセロナ、巨額補強を繰り返したレアル・マドリードなどに押され、イタリア勢はその地位を少しずつ落とし、現在では欧州でもブンデスリーガに次ぐ4番目のリーグとさえ言われている。

 現在もミランとインテルが中国企業に株式を売却するなど、苦戦は続いている。そのなかで、復活の旗頭として期待を集めるのが今回イグアインを獲得したユベントスだ。2シーズン前にはCLのファイナリストに名を連ね、今オフはイグアインの他にもローマからセットプレーの名手であるボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチ、バルセロナの黄金期を知る右サイドバックのブラジル代表DFダニ・アウベスを獲得するなど、積極補強に打って出ている。

 

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