「闘莉王TV」の最新回で三笘の“隠されたテクニック”を分析

　日本代表のMF三笘薫（ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ）は、3月24日に行われたカタール・ワールドカップ（W杯）アジア最終予選第9節オーストラリア戦（2-0）で途中出場から2ゴールを挙げ、チームを7大会連続のW杯出場に導いた。元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、後半44分の先制点に秘められたいぶし銀の技術の高さを絶賛している。

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　闘莉王氏の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」の最新回は、大一番となったオーストラリア戦がテーマ。後半39分からの途中出場で局面を一変させた三笘を、J1川崎フロンターレ時代から高く評価していた闘将は、1点目のシーンに注目している。

　DF山根視来（川崎フロンターレ）がMF守田英正（サンタ・クララ）とのパス交換を経てゴールライン際から中央へ折り返し、ゴール前に走り込んできた三笘が右足でシュート。ゴール左隅に流し込んだ格好となったが、「普通のサッカーの分からない人ならキックミス？　となってしまいそう。よく見ているとタイミングをずらしている。ミートして思い切って振っていたら入らない。DFに当たり、GKに当たり、入らない。わざわざ遠く。かかとに近い蹴り方で、相手の動きを外した。技術の高いシュート」と解説した。

　振り切らず、ダフったようなキックはタイミングを外すための技術と、闘莉王氏は解説している。DFながらJリーグ史上初の100ゴールを記録している超攻撃的DFとして有名だった闘将らしい三笘論が新鮮な最新回になっている。