ドルトムント帰還のゲッツェ 3年前の“裏切り移籍”に憤怒のサポーターに「プレーで認めてもらう」

「あの移籍は、あえての決断だった」

 そのことは、ゲッツェ自身も理解しているようだ。「2013年にBVBからバイエルンに移籍した時、今は隠さないけれど、あれは、あえての決断だった。今でも逃げたいとは思わない。3年後に24歳になって、以前の決断を違う目で見つめている。多くのファンが自分の決断を理解できなかったことをよく理解できる。今の自分でもそうなんだ! でも我が家に帰る時には、両手を広げて歓迎していない人たちに、特に自分のパフォーマンスで、みんなに理解してもらいたい」との声明を公式サイトで発表している。

 2014年ブラジル・ワールドカップ決勝のアルゼンチン戦で優勝決定弾を決めた「ドイツ最大の才能」と呼ばれた男は、自らの過ちを認め、パフォーマンスで贖罪することを誓っていた。

「僕の目的は最高のフットボールを取り戻すこと。クラブとファンの全員にとって」とゲッツェはコメントを出している。かつて流麗な連携を誇った日本代表MF香川真司、ドイツ代表MFマルコ・ロイス、そして新戦力の昨季フランスリーグ新人王、FWウスマン・デンベレら逸材揃いのドルトムントの中盤で、ブーイングを浴びながら”我が家”に戻ることを決断したゲッツェは、果たしてどのようなパフォーマンスを見せるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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