ウクライナの名門シャフタール、戦禍でユースコーチ死去の悲劇 「スタッフが殺された」と悲痛メッセージ
パルキン会長の声明を英報道、ロシア軍砲弾の破片で死亡確認
ウクライナの名門シャフタール・ドネツクのユースコーチが、ロシア軍の侵攻で犠牲になった。セルゲイ・パルキン会長は声明で、ロシア軍の砲弾で死去したことが確認されたと発表。英紙「ザ・サン」が報じている。
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ロシアがウクライナへ本格的な侵攻を開始した後、ウクライナでは民間人の犠牲者が続出。その数は2000人以上に達したとも報じられるなか、リーグ優勝13回を誇る同国の名門サッカークラブにも悲劇が起きた。
「ザ・サン」紙の報道によると、シャフタールのパルキン会長はユースコーチの死が確認されたことを発表。同会長は声明で「我々スタッフの1人が昨日殺された。ユースコーチだ。彼はロシアの砲弾の破片で死んだ。ロシアはウクライナ人を殺している。この狂気を止めろ! 黙っていないで、声をあげろ!」と悲痛なメッセージを述べている。
ロシア軍による侵攻を受け、ウクライナではすでに、2人のサッカー選手が犠牲に。2部クラブのユースチームに所属していた選手は入隊後の戦闘で命を落としたとされ、アマチュアチームでプレーしていたもう1人の選手は自宅アパートが爆撃を受け亡くなったとされている。
2選手の死亡が伝えられてから数日後、ユースコーチが犠牲となる悲劇に見舞われたシャフタール。国内リーグが中断を余儀なくされているなか、クラブの英語版公式ツイッター上では、ロシア軍の砲撃にあった施設、街の様子が収められた写真が連日投稿されており、ウクライナの惨状を発信し続けている。
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