早稲田大で主将を担った攻撃的MFが存在感、パリ五輪世代でも光る20歳MFの展開力

■田中雄大／大卒ルーキー（早稲田大）
ポジション：MF
年齢：22歳
所属クラブ：ファジアーノ岡山
今季成績：2試合1ゴール（J2）

　早稲田大のア式蹴球部で主将を担った攻撃的MFは経験豊富なタレントの多い岡山でも、物怖じすることなく、オフでハードワークしながら、ボールを持った時のスペシャリティーを発揮している。甲府戦ではフリーキック（FK）の流れからFWチアゴ・アウベスのパスを受けて、鋭いシュートをゴールに突き刺した。攻守の切り替えが素早く、セカンドボールの回収力も高い。同じ甲府戦で先制点を決めたパリ五輪世代のFW川本梨誉とともに、本格的に昇格を目指す岡山の中心的な存在になっていきそうだ。

■山本理仁／パリ五輪世代
ポジション：MF
年齢：20歳
所属クラブ：東京ヴェルディ
今季成績：2試合0ゴール（J2）
　
　20歳にして、すでに東京Vの重鎮のように攻守両面をオーガナイズしている。良質な左足は言うに及ばず、試合を重ねてバランスワークに磨きをかけており、当たり前のように中盤を仕切っている。同年代であるインサイドハーフのMF石浦大雅などが前向きな仕掛けなど躍動しているのも、山本のサポートが大きいだろう。パリ五輪世代はJ1で活躍するボランチのライバルも多いが、展開力は唯一無二の武器と言える。