神戸DF槙野、古巣戦で貴重な同点弾 1人退場の浦和、猛攻に晒され神戸に2-2ドロー

劇的同点弾を決めた神戸DF槙野【写真:高橋 学】
劇的同点弾を決めた神戸DF槙野【写真:高橋 学】

神戸の先制後に浦和が逆転 明本退場で数的不利の浦和が終盤に同点ゴールを献上

 浦和レッズは2月23日に今季のホーム開幕戦としてヴィッセル神戸をリーグ第9節の先行開催で迎え撃ち、後半の30分以上を10人でプレーする苦しい展開で2-2の引き分けに終わった。

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 ともにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)への出場があるため、その直接対決が前倒しの開催になった。浦和は先週に新型コロナウイルスに選手5名が陽性反応を示し、19日のリーグ開幕戦で試合終盤に負傷交代した日本代表DF酒井宏樹がベンチスタート。サガン鳥栖から加入のDF大畑歩夢と水戸ホーリーホックから加入のMF松崎快が初スタメンのピッチに立った。

 一方の神戸は日本代表FW大迫勇也と同FW武藤嘉紀が2トップを組み、昨季限りで浦和を退団して今季加入のDF槙野智章もスタメン出場。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタはベンチスタートになった。

 そのゲームは前半の立ち上がりに動いた。ペナルティーエリア内でパスを出した大迫に対して松崎がアフターで接触した場面について、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の進言によりオンフィールド・レビューが行われると、木村博之レフェリーはPKの判定。これを武藤が狙ったが、GK西川周作がファインセーブで弾き出した。

 しかし、その流れで得たスローインから神戸がそのまま攻め込み、角度のないところから武藤がボレーでのループシュートでゴール。前半10分の先制点となり神戸がリードした。

 一方の浦和は直後の同12分、中盤でのボールカットからスピードアップすると左サイドからMF関根貴大がラストパス。これを受けた松崎が左足で蹴り込み、PK献上を帳消しにする浦和での初ゴールで同点に追い付いた。さらに同19分、浦和は左CKをDF馬渡和彰が蹴り込むとニアでFW明本考浩がコースを変え、MF柴戸海がヘディングで押し込んで2-1と逆転に成功した。

 後半に入ると浦和は大畑に代えて酒井を投入。しかし同13分、カウンターで抜け出しかかった明本を神戸DF小林友希がファウルで止めた場面で、明本が小林に手を出してしまった。木村レフェリーは小林にファウルへの警告、明本に乱暴な行為での退場処分の判定を下し、浦和は10人でのプレーを余儀なくされた。

 神戸はイニエスタを投入し、浦和はMF岩尾憲をピッチに送り込んで5バックで後ろを固めた。さらに残り15分で浦和はDF犬飼智也も投入して完全に守備体勢にシフト。ほとんど神戸がボールを持ち続けて攻める展開になった中、同42分にイニエスタのクロスを槙野がヘディングで押し込んで同点に追い付いた。

 試合はこのまま2-2で引き分け、互いに開幕戦を黒星スタートになった両チームにとっては厳しいシーズンインとなった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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