ユベントスがドイツ王者からモロッコ代表DF獲得 CL制覇に向け盤石の守備陣構築へ
バイエルンからベナティアを、買い取りオプション付きの期限付き移籍で獲得
イタリア王者ユベントスが、最終ラインにモロッコ代表DFメディ・ベナティアをドイツ王者バイエルン・ミュンヘンから獲得したことを正式発表した。
ベナティアの契約は買い取りオプション付きの期限付き移籍になり、現時点でユベントスは300万ユーロ(約3億3000万円)を支払い、1年の間に1700万ユーロ(約20億円)を追加して完全移籍にする方針だという。
ユベントスの最終ラインは欧州選手権のイタリア代表でも守備ユニットとして活躍した“イタリア版BBC”であるDFアンドレア・バルザーリ、DFレオナルド・ボヌッチ、DFジョルジョ・キエッリーニが3バックとして鎮座。その後方にはGKジャンルイジ・ブッフォンが構えるスキのない二段構えがある。一方で、怪我や出場停止を考慮に入れるべきUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の戦いでは、多少の不安を感じさせるという指摘もあった。
そこで、ローマでもプレーしてイタリアでの実績を持つベナティアの獲得に動いた模様だ。バイエルンではジョゼップ・グアルディオラ監督の下で出場機会は多くなかったが、2013年にはローマでの活躍が認められてセリエAベストイレブンに選出されただけに、イタリアサッカーへの順応には不安がない。
すでにユベントスは中盤にはボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチを獲得し、FWではアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインの獲得に巨額オファーを用意しているとも伝えられている。
欧州で唯一競争力を持つチームとしてイタリアの旗頭となっているユベントスは、CLのタイトル奪還に向けて本腰を入れ始めた模様だ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images