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大勢が望んだサッカー界の「もしも」 “皇帝”ストライカーの波瀾万丈キャリアに再脚光
2月17日に40歳の誕生日を迎えたアドリアーノ、CL公式や英メディアが祝福
インテルやブラジル代表の一員として強烈なインパクトを残し、“皇帝”の愛称を持つFWアドリアーノことアドリアーノ・レイテ・リベイロが2月17日に40歳の誕生日を迎えた。特異なキャリアを歩んだ左利きのストライカーの過去の栄光が再び脚光を浴びている。
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ブラジルのフラメンゴでプロデビューを飾ったアドリアーノは2001年にインテルへ移籍。フィオレンティーナへの期限付き移籍を経て02年に加入したパルマでは元日本代表MF中田英寿ともプレーしたことで知られ、元ルーマニア代表FWアドリアン・ムトゥらと強力な攻撃陣を形成した。
04年にインテルに復帰するとエースストライカーとして活躍。その左足から放たれる弾丸のような強烈シュートが彼の代名詞となった。
ブラジル代表としても通算48試合で26得点を記録するなど一時期は世界トップクラスの点取り屋とし名を馳せたアドリアーノだが、同時に度重なる怪我や私生活でのトラブル、規律違反などの問題行動が相次ぎ、07年頃をピークにキャリアは右肩下がりとなった。27歳だった09年にインテルを退団。その後も複数クラブを転々としたが、16年には母国ブラジルのリオデジャネイロでも最も危険とされるスラム街で生活している様子がスクープされて話題となった。
そんなアドリアーノが2月17日に40歳を迎えた。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)公式ツイッターは「気まぐれなタレント。アドリアーノ、ハッピーバースデー」と“皇帝”の誕生日を祝福し、インテル時代のゴール集をハイライト動画で公開した。
また、同日に英紙「デイリー・ミラー」も「左足のロケットでビデオゲームでもスターだったブラジルのセンセーショナルな人物のキャリアを振り返る」と特集記事を公開。「ブラジルでの戦い。インテル・ミラノで栄光。そして悲劇的な衰え」と波乱万丈な経歴をまとめた。
アドリアーノが心身ともに万全の状態でキャリアを全うしていたら――。長いサッカー界の歴史において多くの人が望んだ“もしも”の1つと言えるかもしれない。