レアル英雄が監督をすぐに更迭するクラブに苦言 「自分もシーズン以上に多くの指揮官を見た」

ラウール氏が13年間で11人の監督が率いる古巣の現状に危機感を抱く

 かつてレアル・マドリードのエースとして君臨した元スペイン代表FWラウール・ゴンサレス氏は、古巣の指揮官の首がすぐにすげ替えられることに危機感を持っているようだ。スペイン紙「AS」の独占インタビューに応じて、「このクラブはシーズン以上に指揮官交代をしている」と指摘した。

 ラウール氏は1994年にトップチームでデビューを飾って以降、90年代から2000年代にかけて”白い巨人”の背番号7として最前線に君臨した。現在指揮を執るジネディーヌ・ジダン氏やロベルト・カルロス氏、ルイス・フィーゴ氏らをはじめとした「銀河系軍団」のなかでも存在感を放ち続けた。

 現在ニューヨークに在住しているラウール氏だが、やはり長年プレーした古巣の動向は気になるようだ。かつての盟友であるジダン監督について問われると、「彼は長年クラブの様々な部門で働いていた。カスティージャ(Bチーム)の監督当時はアンチェロッティ監督と協力して時間を過ごした。彼はコーチとして常に成長していると感じる。選手たちに対して信じる心を持って、彼らも監督を信じるようになった」と卓越した人心掌握術を評価した。

 その一方で、剛腕で知られるフロレンティーノ・ペレス会長の独断専行、そして常に結果を求められるゆえに指揮官が簡単に交代する状況には、常々疑問を持っていたようだ。この13年間で11人の指揮官がチームを率いているが、これはペレス会長によるものかという少々意地悪な質問に対して、ラウール氏は次のように答えている。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング