森保J「5つの新布陣」考察 南野&久保0トップ型、スピード型、川崎型、久保トップ下型…最も有効的なオプションは?

中国に勝利した日本代表【写真:(C) JFA】
中国に勝利した日本代表【写真:(C) JFA】

大迫を外し、前田、伊東、浅野の高速3トップも一興か

 日本代表は1月27日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第7節の中国戦に2-0で勝利し、2月1日の第8節サウジアラビア戦に臨む。森保一監督は中国戦で、主軸を欠いたセンターバック(CB)にDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)と板倉滉(シャルケ)を起用した以外は、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)、MF南野拓実(リバプール)、DF長友佑都(FC東京)ら常連メンバーを並べた。低調なパフォーマンスに終わった南野や長友には厳しい声も上がっており、今一度、招集メンバーを基に、組むことが可能な布陣をテーマごとに考察してみた。

■スピードスター3トップ型

 日本代表の1トップは大迫が不動の立場で、中国戦でPKを決めたことで、森保ジャパンの国際Aマッチでは単独トップとなる17ゴール(南野が16ゴール)に伸ばした。屈強なポストプレーは大きな武器だが、昨年に怪我をしたこともあって、安定感はやや落ちてきている印象は否めない。そこで、攻撃の軸であるMF伊東純也(ヘンク)はそのままに、左サイドにFW浅野拓磨(ボーフム)、そして中央にFW前田大然(セルティック)という韋駄天トリオを配置。スピードで勝負する形も一手だろう。その場合、左サイドバック(SB)は長友ではなく、DF中山雄太(ズウォレ)のほうがバランスは取れそうだ。

■フロンターレ主体連係型

 中国戦では谷口と板倉、MF守田英正(サンタ・クララ)、MF田中碧(デュッセルドルフ)と川崎出身の選手4人をスタメンで起用した。フィールドプレーヤーには川崎勢でDF山根視来もおり、右SBに入れて全体の連係度をさらに高めることもできるだろう。中国戦で南野―長友の縦のラインが機能不全だったため、東京五輪でチームメイトだったMF久保建英(マジョルカ)―中山のコンビに代えるのも一案だろう。

■南野0トップ型

 南野0トップは、2018年9月の初陣以降、森保監督も何度か使ってきた陣形だ。どちらかと言えば大迫不在時用のシステムで、過去にはMF鎌田大地(フランクフルト)と縦関係を築くことが多かった。今回の招集メンバーで考えるならば、セカンドトップは久保が適任か。左サイドは仕掛けるだけでなく、豊富な運動量を生かした守備でも奮闘するMF原口元気(ウニオン・ベルリン)を使うのが補完性は高そうだ。

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