レアルOB、古巣のムバッペ獲得に否定的見解 「個人的には不可能だと思う」
2022年夏に移籍金ゼロでの噂が過熱も、元カメルーン代表MFジェレミ氏は移籍を勧めず
フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペは、今季限りでクラブとの契約が満了を迎える。これまでスペイン1部レアル・マドリードへの移籍が報じられてきたが、現役時代にレアルやチェルシーで活躍した元カメルーン代表MFジェレミ・ヌジタップ氏は、次代のスターと言われるムバッペの移籍に否定的な考えを示した。スペイン紙「AS」が伝えている。
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ムバッペは、子どもの頃からレアルでプレーすることが夢だったことを公言。昨夏の移籍市場ではレアルへの移籍を求めたが、クラブはこれを拒否。PSGは、その後も繰り返し契約延長のオファーを送り続けているが、ムバッペはそれを断っている。
PSGとの契約が満了を迎える2022年夏の移籍市場で、レアルがムバッペを移籍金ゼロで獲得することは既定路線かと思われているが、ヌジタップ氏は過去のムバッペの発言に注目し、レアル行きに懐疑的な考えを示した。
「私の個人的な考えでは、それは不可能なことに思える。ムバッペは過去に『僕の願いは世界最高のサッカー選手たちとプレーすることだ』と言っていたことを覚えている。今のPSGの選手を見ると、世界最高の選手たちが揃っているじゃないか! すでに隣に世界最高の選手たちがいるのに、移籍を求めるとは思わない」
実際、2021年夏にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、スペイン代表DFセルヒオ・ラモス、イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマを補強し、PSGが抱える選手の質や選手層の厚さは、他の追随を許さないものとなっている。また、ジェレミ氏は選手としても移籍することで生じるリスクがあると指摘した。
「1つのクラブから、別のクラブへ移ると、新しい挑戦をスタートすることになる。彼はすでに世界最高の選手たちとPSGというクラブにハマっている。ロッカールームでも、新たなリーダー、最高の選手の1人になれている。私自身、レアルでプレーしていた経験があるから、彼がレアルに来てくれたら嬉しいよ。でも、1人の選手として、自分ならどう考えるかというと、移籍は不可能だと思う。私だったらPSGに残留するね」
PSGとレアルは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のベスト16で直接対決を迎える。悲願のCL初制覇を目指すPSGにとっては、世界最高の選手たちがいるクラブがどこかを示す絶好の機会になるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)