「一度も全体練習ができなかった」 アーセナル監督、復帰戦で失点関与の冨安を擁護「本来ならプレーさせたくなかった」
失点の場面については「スリップしてしまった」と言い、不運が重なったことを強調
イングランド1部アーセナルは、現地時間1月20日に行われたリーグカップ準決勝第2戦のリバプール戦に0-2で敗れ、2戦合計スコア0-2でベスト4敗退となった。先発出場した日本代表DF冨安健洋は、先制点の場面で失点に関与したが、それでもミケル・アルテタ監督は復帰戦となった冨安を擁護している。クラブの公式サイトがスペイン人監督のコメントを報じた。
1月1日のリーグ戦第21節マンチェスター・シティ戦(1-2)以来の先発出場となった冨安は、前半19分にボールを持ったポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタと対峙したが、スピードに乗ったドリブルを止めきれず、先制点を許した。
試合後、失点時の冨安の対応について問われたアルテタ監督は、「彼はスリップしてしまった。ボールを止めようとして、もう少しでできたが、滑ってしまい、そのまま足の間を抜かれてしまった。彼(ジョッタ)はボールをミスキックして、キーパーの逆を突いた。だから、私は防ぐことは難しかったと思う」と、自身の見解を語った。
さらに冨安の試合勘不足について指摘されても、と強行出場だったことを明かし、評価が高まったとしている。
「私は、彼が信じられないくらい良くやったと思っている。本来であれば、彼をプレーさせたくなかった。セドリック(・ソアレス)、カラム(・チェンバース)がいないため、DF不足で起用しなければならなかった。そのことを知った時、彼はプレーすると言ってくれた。彼は一度も全体練習ができなかったが、それでもプレーしてくれて、今日のように戦ってくれた。だから、私は極めて誇らしく思っているし、私たちが抱えている選手たちについて、嬉しく思っている」
すでにFAカップで敗退しているアーセナルは、リーグカップにも負けて今季のタイトル獲得も難しい状況となったが、指揮官は冨安に対して不満に感じることはなかったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)