アジアカップ3連覇を託された精鋭23人 なでしこジャパン選手ファイル【前編】

【写真:Getty Images】
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熊谷と清水は守備の要 南は年代別代表で共闘した池田監督からの信頼も厚い

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■清水梨紗(日テレ・東京ヴェルディベレーザ/25歳)
今季成績:9試合・0得点(WEリーグ)
国際Aマッチ:44試合・1得点
アジアカップ出場:2回目

 2018年のアルガルベカップで代表デビュー後、44戦をこなし、今回のDF陣では熊谷紗希に次ぐキャップ数になっている。東京五輪でも強行日程の中、4試合すべてに名を連ね、右サイドで絶え間ない上下動を行い、攻守でチームをサポート。新体制下のオランダ遠征も2試合にフル出場。なでしこジャパンの右サイドバック(SB)と言えば、近賀ゆかり、有吉佐織ら、国際舞台で多くのキャップ数を重ねていく選手が出ているが、その系譜を受け継いでいきそうだ。

【写真:Getty Images】
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■南 萌華(三菱重工浦和レッズレディース/23歳)
今季成績:9試合・0得点(WEリーグ)
国際Aマッチ:21試合・1得点
アジアカップ出場:初

 欧米の強力なFW陣にも互角に渡り合える強固な対人能力と、正確なロングフィードが持ち味になっている。2019年のシービリーブスカップでフル代表デビューを果たすと、同年の女子W杯では、アルゼンチン戦に出場。自国開催の五輪ではレギュラーポジションを獲得し、欧米の強力なFWと相対した。体制変更後の欧州遠征でも、2試合に先発出場。ディフェンスラインの軸として、年代別代表でともに戦った指揮官からの信頼も厚そうだ。

【写真:Getty Images】
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■熊谷紗希(バイエルン・ミュンヘン[ドイツ]/31歳)
今季成績:12試合・2得点(ドイツ)
国際Aマッチ:120試合・1得点
アジアカップ出場:4回目

 2011年の優勝経験後も代表と欧州を舞台に活躍を続けた。昨夏、輝かしい8年間を過ごしたフランスの強豪リヨンを退団し、ドイツのバイエルン・ミュンヘンへ。9季ぶりのブンデスリーガ復帰となった。女子UEFAチャンピオンズリーグでは古巣リヨンとグループリーグで対戦。初戦は悔しい逆転負けを喫したが、1週間後の再戦で決勝ゴールを決め、借りを返した。ベスト8に終わった東京五輪のフラストレーションも、インドの地で発散してくれるだろう。

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