フランスがドイツを撃破しEURO決勝進出! 2得点グリーズマンは“将軍”プラティニ以来の大会6ゴール

ポグバは華麗な足技で2点目を演出

 後半1点ビハインドのドイツにアクシデントが発生。守備の要DFジェローム・ボアテングがロングフィードを蹴った際に負傷。チームスタッフに両肩を借りて無念の退場となった。代役としてDFシュコドラン・ムスタフィを投入した。

 ドイツは圧倒的にボールを保持するも、ターゲットマンのFWマリオ・ゴメス不在が響いた。サイドからのクロスもことごとくフランスDFに弾き返されてしまう。同22分にはジャンを下げてFWマリオ・ゲッツェを投入して攻勢を強めたが、フランスゴールを脅かすシーンは増えなかった。

 反対にリードするフランスは同26分にMFディミトリ・パイェに代えてカンテを投入。守備固めに動いたその直後の同27分だった。フランスは最前線から激しいプレスをかけて、ドイツのペナルティーエリア内でマテュイディがDFジョシュア・キミッヒからボールを奪取。ボールを受けたポグバはエリア左で対峙したムスタフィを華麗なステップで翻弄して縦に突破してから浮き球のクロスを供給した。ノイアーに一度はパンチングで弾き出されたが、こぼれ球をグリーズマンが左足のつま先で押し込んで追加点をゲット。2-0とリードを広げた。

 このゴールでグリーズマンは、その当時も自国開催だった1984年大会で元フランス代表MFミシェル・プラティニが記録して以来の1大会での6ゴールを記録。大会の長い歴史の中でも2人目の達成という快挙を成し遂げた。

 1点を返したいドイツは、その後も猛攻を仕掛ける。失点のキッカケとなったキミッヒは同29分にエリア外から左足でミドルシュートを放ったが、左ポストをかすめてゴール左へ外れた。続く右CKのチャンスではムスタフィがゴール前でチャンスを得たがシュートはゴール上を大きく外れていった。同35分には今大会初登場となるスピードスターのMFレロイ・サネを投入するも、焦りからプレーの精度を欠き、決定機を作ることはできない。

 後半アディショナルタイムには2得点のグリーズマンを下げる余裕を見せたフランスが、ホームの圧倒的な声援を受けて2-0で完勝。試合後には今大会で躍進したアイスランドが定番にしていたサポーターと一体になった手拍子の“儀式”も行い、決勝進出をスタジアム一体となって祝福。2000年大会以来16年ぶりの栄冠へ向け、ポルトガルとの決勝に進出した。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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