「パニックに」 南野の決定機“枠外シュート”をリバプールOB酷評「キャリアを要約したものだ」
元イングランド代表DFキャラガー氏、南野のプレーに言及
イングランド1部リーグのリバプールに所属する日本代表MF南野拓実は、現地時間1月13日に行われたアーセナルとのリーグカップ準決勝第1戦に先発フル出場した。リバプールは、早い時間帯に退場者を出した相手に対し、ホームで0-0と引き分けた。試合終了間際に決定機を外した南野は、クラブOBの元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏から酷評されている。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。
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前半24分、アーセナルのスイス代表MFグラニト・ジャカがロングボールに対してクリアを試みたなか、並走していたFWディオゴ・ジョッタの腹部を蹴ってしまい、一発退場。これで数的優位になったリバプールだったが、試合後にユルゲン・クロップ監督が「1人退場になるよりも、ゴールを決めたかった」と話したように、守備に徹した相手に対して、攻めあぐねる展開となった。
スコアレスで迎えた後半45分、イングランド代表MFアレックス・オクスレイド=チェンバレンのクロスを相手がクリアし、ゴール前にボールがこぼれる。準々決勝のレスター戦では、アディショナルタイムに起死回生の同点ゴールを決めた南野だったが、ここではシュートを大きく枠外にふかしてしまった。
アフリカネーションズカップにエジプト代表FWモハメド・サラー、セネガル代表FWサディオ・マネらを送り出しているなかでの痛恨のミス。リーグカップの4試合連続ゴールも幻となってしまった。
天を仰いだ南野も、このミスの大きさを痛感しているはずだが、クラブOBであるキャラガー氏は、「彼はパニックになり、走り込んでから靴紐でボールを打っている。彼が落ち着いていることを示せていれば、ボールを待って、インサイドで当てれば、ボールはゴールに入っていた」と判断を誤り、キックの選択をミスしたと指摘した。
さらに、「ただ、これは今夜のリバプールを象徴するようなシーンだったし、同時に南野のリバプールでのキャリアを要約したものだ。彼にこういう場面が訪れたことはほとんどなかった。彼はリバプールのユニフォームを着て、ほとんど何もしていない。象徴的だね」と、レギュラーに定着できていない南野についての考えを語っている。
準々決勝のレスター戦ではヒーローとなった南野だが、この試合では評価を落とすことに。それでも、まだ第1戦が終わったところ。このミスを挽回するチャンスは、まだあるはずだ。