「2023年 J1でお待ちしています」 京都ホペイロが明かす千葉戦のホワイトボードに込めた想い

京都でプロホペイロを務める松浦紀典氏【写真:ⒸKYOTO.P.S.】
京都でプロホペイロを務める松浦紀典氏【写真:ⒸKYOTO.P.S.】

【インタビュー#2】京都ホペイロ松浦紀典氏がフクアリにメッセージを残した舞台裏

 京都サンガF.C.は2021年シーズン、J2リーグ2位(24勝12分6敗)の成績を残し、12年ぶりのJ1昇格を果たした。指揮1年目の曺貴裁監督の絶妙なマネジメント術、FWピーター・ウタカの21ゴールの活躍など、さまざまな注目を集めたなかで、シーズンのハイライトの1つが昇格を決めた11月28日のリーグ第41節ジェフユナイテッド千葉戦(0-0)後に、プロホペイロの松浦紀典氏がロッカールームのホワイトボードに残した“粋なメッセージ”だ。反響を呼んだ2文はいかにして生まれたのか、松浦氏に舞台裏を聞いた。(取材・文=Football ZONE web編集部・小田智史/全2回の2回目)

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「2023年 J1でお待ちしています。今日はありがとうございました」

 21年11月28日、千葉の本拠地・フクダ電子アリーナに乗り込んだ京都は勝ち点1を手にし、10年以来のJ1昇格を決めた。選手・スタッフがスタジアムをあとにしたアウェーのロッカールームは綺麗に片づけられていたなか、ホワイトボードに千葉に向けたメッセージが残されていた。

 千葉がクラブ公式ツイッターで、「京都サンガF.C.さんが使用したロッカールームのホワイトボードに残された一言…。J1で待ってろよー。おめでとうございます」「#綺麗に片付けられたロッカー」「#立つ鳥跡を濁さず」「#おめでとうズッ友」「#待ってろJ1で」とこの模様を伝えたことで一気に拡散されたが、そのメッセージを書いたのが、ホペイロの松浦氏だった。

 松浦氏は、相手が千葉だったからこその行動だったと振り返る。

「ジェフさんはオリジナル10(Jリーグ発足時に加盟した10クラブ)の歴史あるチーム。自分もこの仕事をスタートしたのが、同じオリジナル10のメンバーである(東京)ヴェルディで、当時ジェフさんとは白熱した試合をやらせてもらっていました。そういうチームを相手に、フリアリで京都サンガとしてJ1昇格を決めることができて、来年ジェフさんはJ2を勝ち抜いてJ1に来ていただきたいという思いと、自分たちもJ1で戦って残留できるように、と両方の思いから、『2023年 J1でお待ちしています』と書きました。そして、『今日はありがとうございました』は、ジェフさんのホーム最終戦で、自分たちが昇格セレモニーをさせていただいた感謝の気持ちを込めました」

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