「世界で唯一の交代枠3枚は正しくない」 クロップ監督が試合数増加による選手負担を懸念「ギリギリの状態」

リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:AP】
リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:AP】

プレミアリーグはルール改定に14クラブの同意が必要

 サッカー選手の試合数増加は近年、問題視されている。2020-21シーズンは、バルセロナのスペイン代表MFペドリが公式戦73試合に出場したことが話題となったが、クラブチームと代表で多くの試合を抱える選手たちにかかる重圧は大きい。リバプールのユルゲン・クロップ監督は、選手たちの負担を軽減する必要があると語った。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

 ただでさえ、多くの試合をこなす選手たちだが、この2年は新型コロナウイルスとの戦いも強いられている。国をまたいだ移動によって隔離が求められる場合やチームの活動ができない場合などがあり、コンディション調整は簡単ではない。

 リバプールを率いるクロップ監督は、試合中の選手交代を現行の3人から5人に増やすべきだとするチェルシーのトーマス・トゥヘル監督に同意する。しかし、20クラブで競われているプレミアリーグでは、ルールを改定するためには、14クラブの同意が必要だ。バーンリーのショーン・ダイチ監督などは選手層の厚いビッグクラブが有利になるため、この案に対して否定的であり、クロップ監督も実現が難しいだろうと見解を語っている。

「競争の観点は、横に置かないといけない。そして、マンチェスター・シティがバーンリーやどこかのクラブよりも良いといったことも言えない。おそらく、それは真実だけどね。だが、問題はイングランドにいるトップクラスの選手たちの強度が、間違いなくギリギリの状態にあることだ」

 そして、クロップ監督は「変化には、14の票が必要だ。何かが間違っている。例えば、私はバーンリーの選手が、どれだけ国際試合をプレーしているか知らない。私たちが3試合をプレーする時、彼らは試合がないこともある。私たちは、いくつかのクラブと選手に関係することを話しているが、それと関係ないチームが決定を下す。なぜなら、彼らとの競争があり、彼らはノーと言う。それは深刻な問題になる。特にこのタイミングでは、正しい判断だからだ」と言い、さらに具体例を挙げた。

「新型コロナウイルスや負傷から選手が戻ってくる。だが、試合数が多いため、彼らはすぐにプレーすることが要求される。そして、ほかのことで交代が必要となり、彼らを60分で交代させることができないがゆえに、彼らは再び離脱することになる。この競技の素晴らしさを支えるのは、選手たちがピッチに良い状態でいられて、よく練習ができていて、臨めるからだ。だからこそ、私たちはこの競技を愛するんだ。世界最高のリーグで、世界最高峰の強度を誇り、世界で唯一3枚の交代枠しか使わない。それは正しくない。私たちは変えなければいけない。だが、変化するチャンスがあるとは思えない」

 選手、さらにはサッカーという競技そのものを守るために、交代枠の増加が必要だと訴えるクロップ監督。彼らの願いは実現することになるだろうか。


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(FOOTBALL ZONE編集部)


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