南野拓実とレスター逸材FWを現地比較 「活躍がなかなか実を結ばない南野と対照的」
1ゴール1アシストの南野とレスターFWダカを分析
イングランド1部の強豪リバプールに所属する日本代表MF南野拓実は、現地時間12月22日のリーグカップ(カラバオカップ)準々決勝のレスター・シティ戦で1ゴール1アシストをマークし、PK戦の末に勝利してベスト4に導く大きな力になった。リバプール専門サイト「リバプール・コム」では、南野と同じオーストリア1部ザルツブルグを古巣とするレスターのザンビア代表FWパトソン・ダカと日本人アタッカーを比較している。
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試合は2-3とリバプール劣勢で迎えた後半アディショナルタイム5分、南野が右サイドからのアーリークロスを胸トラップすると右足ボレーでゴール。3-3の同点に持ち込んだPK戦ではキックを失敗したが、ベスト4進出の立役者になったとも言えるだろう。
一方のレスターでは、今季加入の23歳FWダカがブレイクの兆しを見せている。プレミアリーグこそ7試合出場2ゴールだが、UFFAヨーロッパリーグ(EL)では6試合出場5ゴールの活躍で、このリバプール戦でもスタメンだった。南野と同じオーストリア1部ザルツブルグを古巣とするダカについて、ユルゲン・クロップ監督による評価も高く、リバプールも獲得候補に挙げていたとしたうえで、南野と比較している。
「夏に2200万ポンド(約31億円)で契約した移籍は、レスターが比較的安い移籍金で質の高い選手を獲得するという、よく目にするタイプの移籍だった。ダカは、クロップ監督のシステムに適したプレーをする。彼の知的な動きとペースが、リバプールのディフェンスに大混乱を引き起こすのに、それほど時間はかからなかった。この日の試合は最終的に南野のものとなったが、ダカのほうがより多くのプレーをこなした。
イングランドのトップリーグに到着して以来、公式戦14試合に出場して7ゴール、8アシストと、ゴールへの貢献度は衰えを見せない。カラバオカップでのゴールは例外だが、活躍がなかなか実を結ばない南野とは対照的だ。半年ごとに『新しいおもちゃ』へ8000万ポンド(約112億円)の移籍金をつぎ込めるようなクラブと常に競争しているリーグで、ダカはリバプールの攻撃陣として、移籍政策に見合った価格と年齢で有用な存在になりえたはずだ」
南野はリーグカップでの活躍により、来年1月のアフリカ・ネーションズカップでエジプト代表FWモハメド・サラーやセネガル代表FWサディオ・マネがチームを離れた時期の戦力として信頼を勝ち取ることはできそうな情勢だ。
しかし、プレミアリーグを戦うチームの主戦力としては物足りないと見られており、レスターの新戦力と厳しい比較を受ける形になった。これも現在の世界最高峰リーグで強豪に所属する難しさの1つだが、プレーと結果でこうした声を跳ね返せるだろうか。