南野、サラー&マネ不在でも苦境継続? 現地紙指摘「なまっている」「居場所を切り開けなければチャンスはない」
クロップ監督のもと、今季リーグ戦40分の出場どまり
2023年1月の移籍市場オープンが近づき、イングランド1部リバプールで出場時間を与えられていない日本代表MF南野拓実の周囲が騒がしくなってきた。英紙「デイリー・ミラー」は、「忘れ去られたリバプールの失敗者は、ユルゲン・クロップ監督の最新の冷遇によって1月の放出が指摘される」と、南野の状況を報じている。
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現地時間12月11日のプレミアリーグ第16節アストン・ビラ戦(1-0)。ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタがベンチスタートとなった一戦でも、南野は先発起用されず、イングランド代表MFアレックス・オクスレイド=チェンバレンが不慣れな前線ポジションで先発した。結局、南野に与えられたのは後半43分からの2分間のみだった。
クロップ監督は、第12節アーセナル戦(4-0)で南野がゴールを挙げると、その後の出場機会増加を約束していた。しかし、実際にはここまでリーグ戦6試合で計40分の出場時間しか与えられていない。「デイリー・ミラー」紙も「わずか3週間後には、リバプールは2人の主力を最大6週間にわたって失う可能性があるにもかかわらず、最近の試合でも出場時間は最低限でしかない」と、指摘する。
リバプールは、来年1月に入るとセネガル代表FWサディオ・マネとエジプト代表FWモハメド・サラーが、アフリカネーションズカップに出場するため不在となる。だが、記事では「マネとサラーが来月、カメルーンへ飛んだとしても、クロップ監督が重用するチャンスは少ないだろう。試合勘が重要になるが、リバプールのほとんどの試合で外されていることから、南野はなまっている」と、日本代表MFがプレーできる状態にあるか、疑問視している。
また同紙によれば、リバプールが来年1月の移籍市場で、オーストリア1部RBザルツブルクからドイツ代表FWカリム・アデイェミを獲得する計画があるという。ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンとの競合が予想される19歳の獲得について、「移籍金は1700万ポンド(約25億円)もあれば十分と見られ、マネとサラーの代役としては安価な選択肢だ」と実現の可能性を報じたうえで、「アデイェミが加入した場合は、南野にとっては悪いニュースになる。シーズンで最も重要な時期に、自身の価値をクロップ監督に示すためのチャンスがさらに制限されるだろう」と伝えた。
「彼は認めたくないかもしれないが、終わりかけているリバプールでのキャリアは痛みを伴う結末を迎えるかもしれない。いずれにせよ、マネとサラーが不在の間に自身の居場所を切り開けなければ、クロップ監督の下では2度とチャンスはないかもしれない」
2年前に加入したリバプールで、なかなか出場機会を得られていない南野だが、現地でもキャリアの正念場を迎えたという感覚が強いようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)