セルティック移籍は「9割反対された」 1年目でトップ出場ゼロ→五輪落選…元日本代表MF水野晃樹、それでも選んだ海外挑戦の意義
【インタビュー#2】元日本代表MF水野晃樹に訊く海外移籍を経て今思うこと
元日本代表MF水野晃樹はかつて、スコットランドの名門セルティックで2シーズン半プレーした。周囲からは反対の声が上がっていたが、またとないチャンスを逃すまいと一大決心。さらなる飛躍への希望を膨らませたものの、怪我もあり満足いく結果を残せなかった。それでも水野は、自分の決断は間違いではなかったと言い切る。(取材・文=Football ZONE web編集部・橋本 啓/全4回の2回目)
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水野は2004年から4シーズン過ごしたジェフユナイテッド市原・千葉時代に主力へと上りつめ、ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)連覇(05年、06年)を経験。07年シーズンでは、リーグ戦29試合9得点をマークし、名将イビチャ・オシム監督率いる日本代表メンバーへ初選出、A代表デビューも飾った。
そこまでのキャリアは順風そのもの。そして08年、念願の海外移籍を果たす。新天地はスコットランドの名門セルティック。当時のチームには中村俊輔(現横浜FC)が在籍し、現地のファンを唸らせるほどの大活躍を遂げていた。
クラブ史上2人目の日本人選手として期待の眼差しを向けられて迎えられた水野だが、在籍期間は2シーズン半、公式戦出場12試合1得点と、思い通りの結果を残せないまま、10年の夏頃にはスコットランドの地を後にし、日本へ復帰した。
悔しい形で幕を閉じた自身初の海外移籍。希望に満ちたキャリアから一転、異国の地では一体、何があったのか。