香川が新生日本代表で背番号「10」とともに背負う新司令塔としての期待 「良さは失いたくない」

コメントににじむ自覚と責任

 日本代表は8日、新潟市内で非公開練習を行った。アギーレ体制初招集となったドルトムントMF香川真司が、この日、再び背番号「10」を背負うことが発表された。さらに、1時間半の練習では、戦術練習が行われたもようで、練習後にはこうコメントした。
「自分は、後ろでさばくだけの選手じゃないと思っている」
 ザック体制では、主に4-2-3-1システムの左MFを務めてきた。だが、アギーレジャパンではシステムが異なり、4-1-2-3の並びとなる。自身としては、所属クラブでも経験の少ない左インサイドハーフでの出場が見込まれる。香川は言う。
「(ポジション的に)ボールを触る時間は増えると思うし、3トップをどういう風に生かすことができるか」
 時間帯によっては、守備的MFの役割も求められるポジションだ。香川はC大阪時代にボランチでのプレー経験もあるため、適応は難しくないのかもしれない。ただし、C大阪のクルピ元監督に見いだされた攻撃センスを失うつもりはないようだ。
「3ボランチというよりも、攻めているときはトップ下に入るようなイメージを持ってやることができれば。それが自分のストロングポイントだと思っているし、良さは失いたくない。守備で求められることも多いけど、試合をしてみないと分からないところもある。ジャマイカ戦で、どこまでやれるかというのを試したい」
 香川にとっては新たなポジションだが、その背中には再び「10」が入った。前代表では司令塔の役割をトップ下を務めた本田圭佑に譲った。だが、本田は現在、所属のミランで右ウイングとしてゴールを挙げることに注力している。今代表でもその役割を担うことになるだろう。香川は、「10」とともにアギーレ体制の新司令塔としての期待も背負うことになる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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