衰え知らずの長谷部誠をドイツ誌称賛 「まもなく38歳で全盛期」「まだ春のようだ」

フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠【写真:Getty Images】
フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠【写真:Getty Images】

クレッシェSDは「チームの鍵となっている」と元日本代表MFを高く評価

 フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠は、11月28日に行われたブンデスリーガ大13節のウニオン・ベルリン戦で、リーグ戦2試合連続の先発出場を果たすと、チームの2-1の勝利に貢献した。公式戦3試合連続フル出場となった長谷部は、来年1月で38歳を迎えるが、フランクフルトのマルクス・クレッシェSD(スポーツディレクター)は高く評価する。そのコメントをドイツ誌「キッカー」は「まもなく38歳で全盛期」と小見出しをつけて伝えた。

 シーズン開幕直後はリーグ戦6試合未勝利(5分1敗)と苦戦の続いていたフランクフルトだが、11月に入って状況が一変。ブンデスリーガ、UEFAヨーロッパリーグ(EL)と公式戦5試合4勝1分と好成績を残している。

「キッカー」は、「連係が合ってきたこと、継続的な選手起用、個々の状態の向上、そして自信の深まり。この数週間の上昇にはさまざまな理由がある。だが、そこにはもう1つ重要な理由がある。長谷部誠だ。キャリアの終盤を迎えているが、まだ春のようだ」と、衰え知らずの長谷部を称えた。

 クレッシェSDは、「試合を組み立てる能力において、誠は私たちの選手の中で最高の1人だ。この数週間、彼は私たちのサッカーを実現するうえで、チームの鍵となっている」とし、「誠は、きわめて頭のいい選手であり、信じがたいほどの経験を積んでいる。彼はコーチングによってほかの選手たちを動かす。それによって、彼自身の強みを出すことに集中できているんだ」と説明している。

 オリヴァー・グラスナー監督は、負傷により欠場していたファンのお気に入りであるオーストリア代表DFマルティン・ヒンターエッガーを含め、センターバックの選考に悩みを抱えることとなる。

 データ分析会社「OPTA」のデータによると、デュエルの勝率はヒンターエッガーが62.0%なのに対し、長谷部は40.8%だという。それでも、クレッシェSDは「彼の経験があれば、ハセは、さまざまな状況をとても上手く乗り越えられる。彼はサッカー面において、チームを前進させることができる。ヒンティは、その頑強さゆえ、素晴らしいタックルができる」と、それぞれの持ち味を語った。

 37歳、最後の1か月。長谷部はどのようなプレーを見せ、フランクフルトを引っ張っていくだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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