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「フランクフルトには長谷部が必要だ」 3戦ぶり先発の長谷部を独紙&クラブ幹部が絶賛
フライブルク戦で存在感を示した長谷部、ボールタッチ数とパス成功数がチーム最多
11月21日に行われたブンデスリーガ第12節フライブルク戦に先発フル出場し、2-0での勝利に貢献したフランクフルトの元日本代表MF長谷部誠に対して、現地メディアとクラブ幹部から称賛の声が上がっている。
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リーグ戦では3試合ぶりの先発となった長谷部は、3バックの中央の位置で守備を統率する一方で、ボールタッチ回数(62回)とパス成功本数(40本)でともにチーム最多を記録するなど攻撃の組み立てにおいても抜群の存在感を発揮。ドイツ誌「キッカー」は、試合後6段階評価による採点(1が最高点、6が最低点)で長谷部に2.5の高評価を与え、さらに同節の週間ベストイレブンにも選出した。
また、ドイツ紙「ビルト」も「だからフランクフルトには長谷部が必要なんだ」と題した特集記事を掲載し、長谷部がチーム状況の改善に大きく貢献したと指摘する。
「現在3位のチームとの対戦での勝利は、すべてをいい方向へと変え、とりわけ多くの満足感をもたらした。というのもフランクフルトは、ここ最近では初めていいフットボールを披露したからだ。この前進は、ある名前と密接に結びついている。マコト・ハセベだ。この日本人がピッチに立つと、全く別のラインが描かれていることに気づく。すべてがシンプルでエレガント。ボールが闇雲に前に蹴られることは滅多になく、その代わりにフランクフルトは多くのフットボールらしい解決策を探るようになる。プレッシャーのかかる場面においてもだ」
さらに、「ハセベとともにフランクフルトは突然これまでと違ったフットボールを始めた。ボールを走らせるようになった。イェスパー・リンドストロム、ダイチ・カマダ、ラファエル・サントス・ボレといった攻撃における素晴らしい選手達の能力が開花した。彼らはハセベからの良質なパスの恩恵を受けている」として、長谷部から供給されるパスが攻撃面での活性化につながったと分析している。
クラブ幹部も長谷部には称賛の声を惜しまない。フランクフルトでスポーツディレクターを務めるマルクス・クレッシェ氏はビルト紙の取材に対して、「ハセは多くのクオリティを兼ね備えた選手だ。非常に落ち着いた印象を与え、それによって若い選手たちにとってアンカーのような存在となっている。とても優れた選手なので、さまざまな状況をしっかりと解決することができる。若い選手達に指示を出し、培ってきた経験を活かして彼らをサポートしている。だから彼は我々にとって重要なんだ。彼の年齢は問題ではない」と長谷部が若手に大きな影響を与えているチームのキープレーヤーであると強調している。
リーグ戦2連勝と調子を上げつつあるフランクフルトの牽引役は、37歳の大ベテラン長谷部誠のようだ。