南野&オリギが「リバプールの希望」 フィルミーノ離脱後の“試金石”へ海外指名
フィルミーノが数週間の離脱、リーグ杯で結果を残す南野&オリギへ海外期待
リバプールのブラジル代表FWロベルト・フィルミーノは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループB第4節のアトレティコ・マドリード戦(2-0)で負傷した。今後、数週間は復帰できないことが予想されるなか、衛星放送「FOXスポーツ」オーストラリア版は、「“深刻な”負傷による危機のなかにあるリバプールの希望の兆し」と見出しを立て、日本代表MF南野拓実、ベルギー代表FWディボック・オリギの2選手に焦点を当てている。
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直近のリーグ戦20試合無敗のリバプールは、全20試合でゴールを挙げており、その合計得点数は50にもなるという。特に今季はアウェーでの強さが際立っており、最初のアウェーゲーム5試合で計19ゴールを量産してきた。過去にこの数字を上回ったのは、20ゴールを記録した1907-08シーズンのマンチェスター・ユナイテッドと2011-12シーズンのマンチェスター・シティの2チームのみだという。
これだけの強さを見せているリバプールだが、不安がある。ここまで11試合で6得点のフィルミーノがアトレティコ戦でハムストリングを負傷した。ユルゲン・クロップ監督は公式サイトで「ボビーについては良いニュースではない。ハムストリングに深刻な怪我を負った。本当に不運だ。彼がどれくらいで復帰できるか、はっきりと分かっていない。代表ウィーク明け、すぐに復帰することは難しいだろう。我々は乗り越えなければならない」と、コメントした。
リバプールにとっての懸念材料はこれだけではない。1月から2月にかけて、アフリカネーションズカップに出場するセネガル代表FWサディオ・マネ、エジプト代表FWモハメド・サラーが、隔離期間を含めると、最大で6週間不在となるのだ。そのため、「FOXスポーツ」はフィルミーノの離脱期間をバックアップとなる選手の試金石にするべきだと主張する。
「南野拓実とディボク・オリギは、2人合わせても今シーズンのプレミアリーグで5分間しか出場していないが、カップ戦では出場している。オリギは259分間で2得点2アシストを記録。90分間で1.39得点に絡んでいる。南野も218分間で3得点を挙げており、1試合平均1.23得点の計算になる。この数字はリーグ杯で格下を相手にした時の数字だが、年明けには彼らの活躍がリバプールの成功を左右するかもしれない」と報じた。
そして「負傷で打撃を受けたリバプールだが、26歳の2人をプレミアリーグでも貢献できることを証明すれば、希望の兆しになる。監督は、1月のアフリカネーションズカップの期間には、選手層の厚さに頼らざるを得ない状況になる」と、伝えている。
裏を返せば、南野とオリギがフィルミーノの離脱期間で結果を残せなければ、冬の移籍市場での補強を求める声が強まることは必至だ。ここまで出番に恵まれなかった26歳コンビは、自分たちの居場所を作れるか。重要な時期を迎えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)