「日本で初勝利を挙げる理由」 11戦35発の豪州代表、“最大の武器”を海外メディア分析

オーストラリアは2次予選から最終予選まで11連勝【写真:AP】
オーストラリアは2次予選から最終予選まで11連勝【写真:AP】

2次予選から最終予選まで11連勝の豪州、35得点3失点と好調キープ

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、日本代表は苦戦が続いている。12日に埼玉スタジアム2002でオーストラリア代表と対戦するが、日本とは対照的にオーストラリアは最終予選3連勝でグループBの首位に立っている。衛星放送「FOXスポーツ」オーストラリア版は、その強みを分析している。

 オーストラリアが止まらない。日本がサウジアラビアに敗れた7日、オーストラリアはオマーンと対戦し、日本が初戦(0-1)で敗れた相手に3-1で勝利した。この勝利によってオーストラリアはカタールW杯予選で11連勝を記録。この記録は、同一大会のW杯予選における世界新記録だ。

 オーストラリアは、2009年6月の対戦(2-1)以降、日本から勝利を挙げられていない。さらに日本で行われた日本戦に勝利したことがない。こうした事実に触れつつも、「FOXスポーツ」は、「オーストラリアが日本の地で初めて勝利を挙げると信じられる理由がたくさんある」として、W杯予選における連勝の世界記録を12に伸ばすことに自信を見せる。

 両チームの現状について、「すでにテーブルはひっくり返った。オーストラリアは、最高の状態だ。一方、日本は誰もが予想しなかったほど、今回の予選で苦しんでいる。彼らは2試合に敗れ、オーストラリアとサウジアラビアに勝ち点6の差を付けられている。さらにオマーンと中国と勝ち点3で並んでいるため、次の試合に負ければ予選敗退も現実的になる」と紹介。そのうえで、「サッカールーズ(32位)が勝利すれば、日本(26位)がイランに次ぐアジア2位となっている世界ランキングでも、入れ替わるかもしれない」と、期待を込めている。

 カタールW杯2次予選から最終予選まで、11連勝を記録しているオーストラリア代表は、この間に35得点を記録した一方で、失点はわずか3となっている。そんなチームの問題は、FWにあると記事では指摘。1試合平均3点以上と多くのゴールを挙げてきたオーストラリア代表だが、現在のチームに国際Aマッチで10得点以上を挙げている選手は、65試合13得点のFWマシュー・レッキー(メルボルン・シティ)のみだという。

 だが、「抱えているセンターフォワードが、得点を量産できていなくても、アーノルド監督はそれほど心配する必要はない。サッカールーズは、数々のゴールを記録しており、そのゴールはピッチ全体から生まれている。今年の7試合で、11人が得点を記録。その内訳は、3点がDF、3点がMF、5点がFWだ」と、特定のストライカーに依存していない強さがあると指摘している。

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