「Jリーグでチャンスないか?」 外国人選手が抱く”日本行き”の魅力とは?

外国人選手からはJリーグへの関心の声が上がっている(写真はイメージです)【写真:小林 靖】
外国人選手からはJリーグへの関心の声が上がっている(写真はイメージです)【写真:小林 靖】

元日本代表MF細貝&太田が、外国人選手からのJリーグへの関心を告白

 Jリーグ公式YouTubeチャンネルでは「Jリーグからアジアへ」と題し、現在アジア各国でプレーする元日本代表MF本山雅志(クランタン・ユナイテッド/マレーシア2部)、MF細貝萌(バンコク・ユナイテッド/タイ1部)、MF太田宏介(パース・グローリー/オーストラリア1部)の3選手による対談が公開されている。アジア各国の待遇面に関する話題のほか、海外選手が抱くJリーグの魅力についても言及している。

 Jリーグを経て、現在アジア各国で現役キャリアを続けている本山、細貝、太田の元日本代表3選手によるトークセッションが収められた動画は3本立てとなっており、「エピソード2」では各国リーグのお金事情に言及。2019年からタイへ活躍の場を移し、ブリーラム・ユナイテッド、バンコク・ユナイテッドの2クラブでプレーしてきた細貝は、外国人の給料が「ヨーロッパと同じレベルの金額」と明かすなど、実際に身を置いた者にしか分からない貴重な話が展開されている。

 一方で、外国人選手からはJリーグに関心を寄せる声も多く聞かれるという。オーストラリアのAリーグでプレーする太田は、勝利給やボーナスがAリーグに比べると好条件であることに触れたうえで、「1回は日本に行ってお金を稼いで戻ってきたいということをよく言っていますね」と現地でプレーする選手からの”本音”を明かすと、ドイツやトルコリーグでプレー経験のある細貝は、さらに別のエピソードを披露している。

「僕の場合、ヨーロッパにいたので現地の友達が多いんですけど、やっぱり(アンドレス・)イニエスタ選手が日本に来て、(年俸が)高額だということがニュースになった時に、どのぐらい出るんだというのでバンバン連絡が来て、ブンデスリーガとかトルコのリーグでやっている選手ですけど、『Jリーグで俺チャンスないか?』と。1年、2年で稼いで帰るから、代理人紹介してくれっていうのがかなり多かったですね」

 ヨーロッパの選手たちがJリーグへ関心を寄せている要因として細貝は「しっかりとお金が支払われる保証もあるし、未払いというのも日本ではない」とも指摘。すると太田も「皆言うのは日本は家族も安心。試合の勝ち負けに関係なく、事件に巻き込まれることもない。日本は家族も安心できるからいたいというのは言っていますね」と明かし、Jリーグが外国人選手から好感を抱かれている実態を示していた。

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