横浜F・マリノスの天野純とオナイウ情滋が『FM26』の魅力に迫る

　リアルなサッカークラブ運営を体験できる「Football Manager」シリーズの最新作『Football Manager 26（FM26）』が、11月5日に発売された。今作からはイングランド・プレミアリーグのライセンスも取得し、世界各国のリーグとクラブを自由に選び、監督として指揮を執ることができる。

　今回は発売を記念して、横浜F・マリノスの現役Jリーガー対談が実現。ベルギー、韓国と海外クラブにも所属した天野純と、兄・阿道が欧州で奮闘中、そしてゲーム好きなオナイウ情滋が、FM26が持つ魅力を“プロ目線”で熱く語った。

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――ブラジル代表FWネイマール選手がゲーム配信をするなど、ゲームを愛するプロサッカー選手は少なくありません。お二人は普段からゲームをプレイしますか？

天野純（以下、天野）「僕はそれほど多くプレイする機会があるわけではありません。5歳の子どもとオセロで遊んだりするくらいです（笑）。情滋はゲームがすごく好きなんだよね？」

オナイウ情滋（以下、オナイウ）「いろいろなゲームをプレイしますし、それこそ前作の『Football Manager 24（FM24）』もモバイル版でプレイしたことがあります」

天野「実は、あまりゲームをやらない僕もFM24は少しだけ触ったことがあるんです。当時、韓国Kリーグの全北現代に在籍していて、チームメイトにめちゃくちゃ詳しい選手がいました。それで僕も少しだけプレイしたんです」

オナイウ「ゲームはコミュニケーションツールとしても使えますよね。FM26は以前のバージョンよりも細部までこだわっていて、できることが本当に尽きない。こだわる人はひたすらやり込むイメージがあります。PCやXbox、PlayStation 5、Nintendo Switch（※）など、いろいろなプラットホームでプレイできるのも便利です」

※Nintendo Switch版は『Football Manager 26 Touch』として12月4日に発売予定。

天野「マニアックな人にはたまらないし、好きな人は時間がどれだけあっても足りなくなってしまうゲームだよね」

――今作のFM26ではプレミアリーグのライセンスを取得し、チーム名や選手名が実名表記になりました。

オナイウ「欧州サッカーが好きなのですが、特にプレミアリーグに興味があります。具体的にはチェルシーが好きで、日頃から純くんとプレミアリーグの話をしています」

天野「今季からリバプールに所属しているフロリアン・ヴィルツ選手はレバークーゼン時代から追っていた選手なので注目しています。横浜F・マリノスがリバプールと親善試合を行った際にはユニフォームも交換してもらいました」

オナイウ「僕が加入する前だったのでうらやましいです。それにしてもプレミアリーグが実名になるのは本当にすごい」

天野「実名はアガるよね」

ゲームに登場する自分を使う？　プロならではのプレイスタイル

――FM26をプレイして、目指すクラブ経営の方針などを聞かせてください。

オナイウ「海外の場合、16歳とか17歳で才能ある選手が芽を出し始めます。そういったダイヤモンドの原石を見つけて、育てて、才能を開花させたい。自分の目利き力が問われますし、その選手に高い移籍金がつけばクラブの規模も大きくなっていくので、次のビジョンが見えてくると思います」

天野「僕の経営は、とにかく自分を使う。それだけです（笑）」

オナイウ「クラブ経営には興味ないですか？」

天野「あまり考えないかな。一緒にプレイしたい選手を獲得して、自分と共存させたい。欧州で活躍している選手もそうだし、Jリーグでプレイしたことがある選手もいい。FM24では全北現代（韓国・Kリーグ）を選択していました。自分も含めて知っている選手が自然と登場してくるから、性格もわかっているのでイメージも湧いてくるのが楽しい」

オナイウ「いろいろな形で自分好みにクラブを作っていけるのは魅力ですよね。でも自分自身が経営や指示に何か意見してくるかもしれないですよ？」

天野「それはきっと良い意見だから、採用するよ（笑）」

オナイウ「身贔屓がすごい（笑）。自分以外で知っている選手が意見してきた場合はどうします？」

天野「移籍させるかな。自分の意見だけには耳を傾けるよね。キャプテンだから（笑）」

オナイウ「怖い（笑）。でも僕の場合、F・マリノスを使っていて自分が意見してきたら、自分でも解雇します。そこはシビアにやっていきます」

天野「プロサッカー選手の場合、自分というキャラクターが登場するのはちょっと不思議な感覚かもしれない」

オナイウ「考え方は人によりますよね。絶対的に自分を起用する人もいると思いますけれど、僕はあまり意識しません。自分のことは自分で頑張ってね、くらいです（笑）。ベガルタ仙台の特別指定選手だった当時、それがゲームに反映されていてビックリしました。ここまで細かい設定のゲームをほかに知りません」

――監督として戦術的な部分を突き詰められるのもFM26の魅力だと思います。

天野「僕はそっち派だと思います。戦術面を突き詰めたい。自分が監督になった気分で、やりたいサッカーを実現させたいです」

オナイウ「純くんはどんなスタイルのチームを作りますか？」

天野「パスをつなぐサッカーを具現化したいので、ポゼッションが得意な選手を集めたい。だから自分は絶対にスタメン！！」

オナイウ「僕はどうですか？」

天野「メンバー外だね」

オナイウ「うわーっ！！　でも在籍できるだけでも良かった（笑）」

――オナイウ選手が作るチームのスタイルは？

オナイウ「僕はクラブ運営や経営に興味があるタイプです。なのでチームとしては平均年齢があまり高すぎず、その先の移籍も見据えながらクラブを大きくしていきたいです。平均年齢30歳以下くらいがベストです」

天野「34歳の天野純はダメか」

オナイウ「純くんがいても平均年齢が30歳以下になっていればいいんですよ」

天野「平均年齢を引き上げちゃっているのか（笑）。考えておくよ」

オナイウ「ここぞという場面で仕事をする頼れるベテランとして在籍してください」

天野「背中で見せる選手だからね（笑）」

オナイウ「それでいつか衰え始める時に……」

天野「なんで衰える前提なのよ!?」

オナイウ「それは人間だから！（笑）。どんな選手でも衰えていくわけですから」

天野「そういう意味ね（笑）」

ゲームだからこそ「現実と全然違うスタイル」にトライできる

――FM26をプレイして驚いた点はありますか？

オナイウ「セットプレーの設計もできるのはすごい」

天野「実際のプロサッカーチームだと、立ち位置がピンポイントで指示されるよね」

オナイウ「FM26もだいぶ現実に近いところに来ているのはたしかですよ。攻撃時と守備時で分けて、しかもパターンAとパターンBで使い分けたりもできる」

天野「監督でもFMシリーズをプレイしている人がいるらしいよ」

オナイウ「現実と全然違うスタイルだったら、どうします？」

天野「それをできるのがゲーム最大の魅力だよね」

――最後に、プロサッカー選手の視点から見て、FM26のどこが面白さにつながっていると思いますか？

天野「自分が全権監督になったら、というのをリアルに、緻密にできるのが最大の魅力だと思います」

オナイウ「試合中の指示もできるけれど、試合前までがメインのゲームですよね。試合中を操作しないのが逆に良いのかも」

天野「そこがほかのサッカーゲームと違って、面白いところだよね」

【製品概要】
商品名：Football Manager 26（フットボールマネージャー26）
対応機種：PC（Steam/Epic Games Store/Windows）/ Mac
発売日：発売中（2025年11月5日（水） 発売）
希望小売価格：7,264円（税込7,990円）

商品名：Football Manager 26 Console（フットボールマネージャー26コンソール）
対応機種：PlayStation 5 / Xbox Series X|S
発売日：デジタル版 発売中（2025年11月5日（水） 発売） / PS5®パッケージ版 2025年12月4日（木）発売予定
希望小売価格：7,264円（税込7,990円）

商品名：Football Manager 26 Touch（フットボールマネージャー26タッチ）
対応機種：Nintendo Switch
発売日：パッケージ版・デジタル版 2025年12月4日（木）発売予定
希望小売価格：5,445円（税込5,990円）

商品名：Football Manager 26 Touch（フットボールマネージャー26タッチ）
対応機種：
Apple Arcade（※サブスクリプションサービスへの加入が必要）
Apple Arcadeに対応しているiPhone®, iPad®, Apple TV®, Mac®
発売日：配信中（2025年11月5日（水） 配信）
希望小売価格：Apple Arcade利用料（月額900円）

商品名：Football Manager 26 Mobile（フットボールマネージャー26モバイル）
対応機種：Netflix（※サブスクリプションサービスへの加入が必要）
発売日：配信中（2025年11月5日（水） 配信）

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