二部降格のハノーバーでリーグ最多35回の決定機阻止

　日本代表FW岡崎慎司が所属するプレミアリーグ新王者レスター・シティが来季に向けた補強第一号を発表した。レスターはドイツ2部への降格が決まったハノーバーからドイツ代表GKロン=ロベルト・ツィーラーを4年契約で獲得した。

　ツィーラーはマヌエル・ノイアー（バイエルン・ミュンヘン）ら名手が揃うGK大国ドイツにあっても屈指の実力を持つ。10日に開幕する欧州選手権（EURO）フランス大会では選外となったが、14年ブラジル・ワールドカップ（W杯）の登録メンバー23人にも名を連ねていた。ケルン出身だが、過去にはマンチェスター・ユナイテッドの下部組織に所属していた変わり種。レスターでは当時ユナイテッドで共にプレーしていたイングランド代表MFダニー・ドリンクウォーター、DFダニー・シンプソン、DFリッチー・デ・ラート、MFマッティ・ジェームズと再会を果たすことになった。

　ツィーラーはレスタート2020年までの契約を結んだ。移籍金は非公開とされているが、英地元紙「デイリー・メール」ではレスターがハノーバーに支払う違約金は350万ユーロ（約4億5000万円）とレポートされている。お買い得の契約と成る。

　ツィーラーはレスター公式TV「Fox Player」のインタビューに応じ、「レスターに来ることができてとても素晴らしい気分だ。このクラブは本当に偉大なシーズンを過ごした。そんなクラブの一員になれたことはとても誇らしいよ」と加入の喜びを語っている。イングランドでの再チャレンジについても「ブンデスリーガはとてもフィジカルなリーグ。そしてプレミアリーグはおそらく世界最高のリーグだ。そんな選手にとってもプレミアリーグでプレーすることはとても素晴らしい機会になるはずさ」と世界最高峰での戦いに期待をふくらませていた。