“歴代最高”のPSG、指揮官を襲う重圧に海外メディア注目 「難しいパズルになる」
メッシ加入で期待が高まるPSG、ポチェッティーノ監督の采配に注目
パリ・サンジェルマン(PSG)は現地時間10日に、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの加入を正式に発表した。積極的な補強でクラブ歴代最高といっても過言ではない豪華なタレントが揃うことになったが、マウリシオ・ポチェッティーノ監督がこのチームをまとめられるのかどうかを海外メディアも注目している。
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昨季のリーグ・アンでは10年ぶりに優勝したリールに次ぐ2位に終わったPSGは、今夏の移籍市場で主役となっている。所属クラブを契約満了になっていたイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマとスペイン代表DFセルヒオ・ラモス、オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムを確保。さらにインテルからモロッコ代表DFアクラフ・ハキミを移籍金7000万ユーロ(約91億円)で引き抜くなど、各ポジションに一線級の選手を加えた。
そして極め付きがメッシの獲得だ。バルセロナ退団が発表されてからわずか5日で契約にこぎつけ、チームには歴代最高クラスの陣容が揃った。衛星放送「ユーロ・スポーツ」UK版は「“前例のない”契約はフランスを、マウリシオ・ポチェッティーノを、そしてチャンピオンズリーグをどう変えるのか」とメッシのPSG加入を特集。同メディアの記者、ルイ・ギル氏が解説している。
同氏は「メッシがリーグ・アンにやってくることに誰もが大きな熱狂と待ち遠しい気持ちを抱いている」とファンの期待はすでに最高潮に高まっているとし、「PSGのすべての試合に注目が集まり、メッシのプレーを見るためにスタジアムに人が集まるようになる」と語った。
これでPSGは一躍UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の優勝候補の筆頭になるのではという疑問については、「PSGは以前から優勝候補だった。もちろん彼らは今季のCLの優勝候補だが、8月の時点で優勝候補のチームが報われることはほとんどない」と事前の予想は当てにならないと慎重な見方を示している。
そして、メッシを加えた豪華タレント陣をポチェッティーノ監督がどのようにマネジメントしていくかという点も気になるところだ。トッテナム時代には夏の補強なしでシーズンを戦い抜く苦労を経験した一方で、今季は一転して余りある戦力を与えられただけに、結果が求められる勝負のシーズンとも言える。ギル氏はアルゼンチン人指揮官にのしかかる重圧について、このように語っている。