「レアルは常に最高を求める」 ムバッペ獲得の可能性にクロース言及「安くないが…」

レアルの元ドイツ代表MFトニ・クロースとPSGのフランス代表FWキリアン・ムバッペ【写真:Getty Images & AP】
レアルの元ドイツ代表MFトニ・クロースとPSGのフランス代表FWキリアン・ムバッペ【写真:Getty Images & AP】

メッシのPSG移籍浮上で宿敵レアルがムバッペ獲りを準備か

 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシのバルセロナ退団は、世界中に様々な影響を及ぼすことになりそうだ。バルサのライバルクラブであるレアル・マドリードは、パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペ獲得に備え始めているのかもしれない。スペイン紙「AS」が報じている。

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 今夏の大型補強で新時代の「銀河系軍団」になりつつあるPSG。すでにレアルからスペイン代表DFセルヒオ・ラモスが移籍しているが、もしメッシの加入が実現すれば前シーズンのレアルとバルサの両キャプテンが加入するという、とんでもないチームができ上がる。

 PSGでは現在、ブラジル代表FWネイマールが、3000万ユーロ(約39億円)+出来高ボーナスでクラブトップの年俸とされている。メッシが加入することになれば、その年俸は4000万ユーロ(約52億円)になり、ネイマールを抜くことになると報じられている。フランス代表のエースでもあるFWキリアン・ムバッペの1900万ユーロ(約24億円)の倍以上となるのだ。

 さらに前述のラモスやイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマも今夏加入したPSGは、すでに2022年6月までとなっているムバッペの契約を更新する余裕はない。むしろ、市場価格1億6000万ユーロから1億8000万ユーロ(約208億円から233億円)のスピードスターを売却しなければ、ファイナンシャル・フェアプレー違反を起こす可能性が高まっている。

 このムバッペの移籍先として、最有力となっているのがレアルだ。そして、レアル側も少しずつ、ムバッペの今夏獲得を意識し始めているようだ。ドイツ紙「ビルト」の取材でムバッペについて問われた元ドイツ代表MFトニ・クロースは、「彼は市場のなかで、最も興味深い選手であり、決して安くはない。個人的には、移籍が決まった選手についての話をすることが望ましいけれど、レアル・マドリードは常に最高を求めるクラブだから、(彼が加入しても)僕は驚かないよ」と語った。「AS」紙によれば、「レアルの選手がムバッペの獲得について具体的な話をしたのは初めてのこと」だという。

 ムバッペが加入すれば、メッシというサッカー界を象徴するスターを失ったリーガ・エスパニョーラにとっても、大きな“補強”となる。PSGでネイマール、メッシ、ムバッペの超強力3トップを見たいという声もあるが、果たして今夏の移籍市場が閉じる時、どのような決着を見ているだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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