運命のメキシコ戦「必勝スタメン」を闘莉王選出 53年ぶり銅メダルへ「前半が勝負」

3位決定戦でU-24メキシコ代表と埼玉スタジアムで対戦【写真:Getty Images】
3位決定戦でU-24メキシコ代表と埼玉スタジアムで対戦【写真:Getty Images】

【五輪経験者の視点】冨安の復帰は大きい、スペイン戦では三笘の不在が悔やまれた

 U-24日本代表は6日、東京五輪サッカー男子の3位決定戦でU-24メキシコ代表と埼玉スタジアムで対戦する。グループリーグ第2戦で対戦し、2-1で勝利しているなかでの運命の再戦。53年ぶりの銅メダル獲得に向けて、森保一監督率いるチームはどのような布陣で臨むべきか。「Football ZONE web」で五輪期間中のスペシャルアナリストを務めている元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、この一戦に向けた「必勝スタメン」を選出してくれた。

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 スペイン戦は素晴らしい内容だったが、メキシコとの3位決定戦は厳しい戦いになる。グループリーグで戦ったメキシコと同じではないはずで、銅メダルをかけた戦いにはベストメンバーで臨みたい。

 GKは谷晃生。4バックは酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、中山雄太。スペイン戦で不在だった冨安が戻ってくるのは、チームにとって大きい。その影響力はディフェンスラインだけにとどまらないだろう。もちろん、スペイン戦では板倉滉も頑張っていた。延長戦の失点の場面は責められない。だが、シュートを打ったマルコ・アセンシオにもう少し寄せられたとも思う。

 中盤は遠藤航、田中碧。スペイン戦では田中がボールをあまり触れなかった。相手を押し込んでから田中にパスを渡せば、もっと良い攻めの形はできていたはずだ。

 2列目は堂安律、久保建英、相馬勇紀。スペイン戦では旗手怜央が先発だったが、早い時間に相馬がピッチに立っていたらどうだったのかと考えてしまう。久保と堂安を延長戦の開始時にベンチへ下げて、前田大然と相馬を同時にサイドに配置した采配は、結果的に良くなかったと思う。

 タメを少しでも作っていた堂安と久保が同時にいなくなり、ひたすら前に仕掛ける両サイドになってしまった。ボールをキープできる三笘薫のコンディションは、そこまで上がってこなかったのだろうか。終盤に吉田を前線に上げたが、パワープレーが得意なタイプではない。三笘の不在が悔やまれた。

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