「圧倒的な格の違いを見せた」と絶賛した選手は? フランス戦出場16人を金田喜稔が採点

攻撃面で低調だった堂安「決定的なプレーがほぼ見られなかった」

■久保建英(レアル・マドリード/→ハーフタイムOUT)=★★★★★

 3試合連続の先制点を決め切る力、トップ下としてゲームメークする質の高さと、どれを取っても今大会の久保は“スーパー”な存在。1トップに入った上田との阿吽の呼吸は素晴らしく、先制点のシーンでは久保が簡単に使いながら最後に詰めて決めた。2点目のワンタッチで縦に出したパスもそうだが、上田の位置を探してから出しているのではなく、培ってきたコンビネーションのなかでこのタイミングでこのパスの質なら通るというのが瞬時に判断できているのだろう。前半のみの出場だったが値千金の先制点を奪い、試合をほぼ決める2点目にも絡んだことを考えれば5つ星で文句なし。好調を維持しているのは頼もしい限りだ。

■堂安 律(PSV/→後半27分OUT)=★★★

 いったいどうしてしまったのだろうか。もちろんサイドハーフとして守備での貢献はあるが、肝心の攻撃面ではほぼ何もできなかった。メキシコ戦では1得点1アシスト、退場誘発の突破もあって満点としたが、その時も“10番”として結果を出したことに対する評価であり、パフォーマンス自体はそこまで良くなかった。コンディション面に問題があるのか、この試合でも低調で、コンビネーションで局面を打開するシーンはあっても、周囲のサポートを受けない時に個人での決定的なパスや突破、切り込んでシュートというシーンがほとんど見られなかった。主力メンバーでは唯一と言えるような懸念材料となっているだけに、次のニュージーランド戦では堂安が堂安らしく暴れてくれることを期待したい。

■遠藤 航(シュツットガルト/→後半27分OUT)=★★★★

 フランスを相手にしてもいつもの遠藤のプレーを見せてくれた。お互いが出方を窺った序盤も的確なポジショニングでピンチの芽を摘み、球際の攻防でも相手に全く引けを取らず。田中との連係も高まっており、攻守両面で要所を抑えたプレーぶりだった。

■田中 碧(デュッセルドルフ/→後半35分OUT)=★★★★

 先制点のシーンでは久保へ気の利いた縦パスを通して得点につなげた。試合を通して良いボールさばきを見せ、フィジカルの強い相手に対しても怯むことなく長短のパスでゲームをコントロール。相手に主導権を握らせないプレーを見せていた。それだけに次のニュージーランド戦を見据えても、求めたいのはミドルシュートの意識。南アフリカ戦のように相手が引いてくることが予想されるため、遠藤とともにボランチが積極的に狙う姿勢を見せてほしい。

金田喜稔

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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