代理人お得意の年俸引き上げ工作か

　先日、母国スウェーデンのメディアでは、6月10日開幕する欧州選手権の前に来季の所属クラブが決まるとの見通しが報じられた。しかし、ライオラ氏はその見通しを真っ向から否定し、確実なことは一つしかないと語っている。

「欧州選手権の前に決まることはないだろう。焦る必要はないからだ。とにかく、クラブが提示するプロジェクトの質が問題だ。私の耳にはユナイテッドに移籍するような話ばかりが届いているが、まだ何一つ決まっていない。一つだけ確かなことは、彼が引退することはないということだ」

　ライオラ氏の語るサプライズが、ズラタン電撃引退でないことだけは明らかにした。しかし、早期決着の見通しを明確に否定していることからも、少なくとも欧州選手権の開催中に交渉が大幅に進むことは考えづらい。優勝請負人であるカリスマFWの去就決定は、夏まで掛かることになりそうだ。その時には、どのようなサプライズを見せてくれるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images