連敗スタートもリオ本番に向けて光明を見出す手倉森監督 「インテリジェンスを示した」

連敗で落ち込んでいる選手たちにかけたポジティブな言葉

 トゥーロン国際大会に臨むU-23日本代表は23日のポルトガル戦、何度か決定機を作りながらも0-1で敗戦し、初戦パラグアイ戦に続く連敗スタートとなった。手倉森誠監督は試合後の記者会見で決定力を欠いた点を反省しつつも、「選手たちは1戦目よりもはるかにインテリジェンスを示した」と柔軟性ある戦いぶりを評価した。

 日本はこの試合、一世代下とはいえ屈強なポルトガルのフィジカルと強風に苦しみ、前半22分にポルトガルの小気味いいパス回しから先制点を奪われた。時間が経つにつれて相手ゴール前に迫り、MF野津田岳人(新潟)やFW浅野拓磨(広島)が決定的な場面を迎えたものの決めきれず、無得点のままタイムアップの笛を聞いた。

 1月のリオデジャネイロ五輪最終予選では優勝を果たしたが、それ以前の世代別代表ではアジアでの敗退が続いたため、この世代は各大陸の強豪との対戦経験が非常に少ない。それだけにトゥーロン国際大会で喫した連敗は「ロッカールームに帰ってきたら、ものすごく静かだった」(手倉森監督)と選手たちにとってはショックだった模様だ。しかし指揮官はあえてポジティブな言葉をかけたという。

「挽回力を示そうと言って土をつけられた試合だったけど、勝てない中にも積み上げようとしていることに対してやれている部分を評価しました」

 敗戦の中でも得たもの。手倉森監督は「でも選手たちは1戦目よりもはるかにインテリジェンスを示した」との表現を使った。具体的な点を問われると、相手を見た上でのプレー選択にあったという。

 

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