イングランドに”疑惑のPK判定”も…名将ベンゲル氏が見解 「ペナルティーはない」

イングランド代表FWラヒーム・スターリング【写真:AP】
イングランド代表FWラヒーム・スターリング【写真:AP】

EURO準決勝デンマーク戦の延長前半、スターリングの転倒シーンにベンゲル氏が言及

 欧州選手権(EURO)準決勝のイングランド対デンマークの一戦は延長戦の末、イングランドが2-1で勝利し、史上初の決勝進出を決めた。イングランドの決勝点となったPK判定に疑惑の目が向けられているが、かつて名門アーセナルを指揮した”名将”アーセン・ベンゲル氏は「ペナルティーはない」と指摘している。

 悲願のEURO初制覇を目指すイングランドは、準決勝でデンマークと対戦。前半30分に直接フリーキックを決められ先制を許すも、その9分後にFWブカヨ・サカのクロスがオウンゴールを誘発し、試合を振り出しに戻す。その後も果敢に相手ゴールに迫りながら追加点を奪えず、試合は延長戦へ突入する。

 すると延長前半12分、右サイドの深いところからペナルティーエリア(PA)内にドリブルで侵入したFWラヒーム・スターリングが倒されてPKを獲得する。これをFWハリー・ケインが、一度はGKにセーブされながらも、こぼれ球を押し込んで勝ち越しに成功。2-1のまま試合は終了し、イングランドがEURO史上初の決勝進出を決めた。

 そんななか、決勝点となったPK判定に対しては疑惑の目が向けられている。スターリングはPA内で倒されているようにも見えるが、スロー映像を見るとデンマークDFヨアキム・メーレの足が触れているかは微妙なところで、見方によっては”ダイブ”とも捉えられるからだ。

 この場面に対し、アーセナルで22年にわたって長期政権を築いた”名将”ベンゲル氏は、衛星放送「ビーイン・スポーツ」で「ペナルティーはない」と明言。その上で「ただ、なぜあのような状況でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)、つまりレフェリーが画面を見に行かないのか理解できない。あのような場面では、彼は絶対に確信を持たなければならない」とコメントしている。

 スターリングが転倒した瞬間、主審はすかさずペナルティースポットを指すと、デンマークの選手たちはレフェリーに詰め寄って抗議する場面も見られた。その判定に対しベンゲル氏は異論を唱えるつもりはないようだが、オンフィールドレビューを行わずにジャッジを下した点に疑問符を投げかけていた。

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