“無敗”川崎が独走するJ1に波乱の予感? 5連勝の横浜FM、監督交代劇も方向性ブレず

過密日程の川崎、新戦力の経験値を高めながら前半戦の勢いに迫れるか

 それでも他にライバルが見当たらなければ、ペースダウンはしてもあまり差が詰まらずに逃げ切りのシナリオが有力になるが、故障者が多く開幕で出遅れた横浜FMが5連勝と弾みをつけている。柏に勝利した時点で、川崎は横浜FMより2試合多く消化しており、もし横浜FMが2戦ともに勝てば6ポイント差まで縮まり、直接対決も残していることを考えれば一気に優勝戦線は緊迫化する。

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 川崎はACLとの二兎を追うことになり、リーグ最優先で戦える横浜FMは、主力が欠け落ちていく川崎とは逆に層の厚さを増している。過密日程の川崎は、新戦力の経験値を高めながら再度前半戦の勢いに迫れるかが、連覇のカギになりそうだ。
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(加部 究 / Kiwamu Kabe)



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加部 究

かべ・きわむ/1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近選手主体のボトムアップ方式で部活に取り組む堀越高校サッカー部のノンフィクション『毎日の部活が高校生活一番の宝物』(竹書房)を上梓。『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(いずれもカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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