PSGがカタール資本移行後10年 「オイル・マネー」の“軌跡”にイタリアメディア注目

パリ・サンジェルマンは現状、悲願のCL優勝に手が届いていない【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマンは現状、悲願のCL優勝に手が届いていない【写真:Getty Images】

大型補強を繰り返す一方、悲願のCL優勝に手が届いていない点も指摘

 欧州では6月30日と7月1日の境目は、シーズンの切れ目を意味する。このタイミングで、フランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)にカタール資本が出資を初めて、ちょうど10年が経過したと、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が特集している。

 PSGにはカタール投資庁の子会社がバックにつき、いわゆる「オイル・マネー」を背景に、高額の移籍金を払って選手を獲得するクラブがイングランド、スペイン、イタリアに集中していた欧州のサッカーシーンに大きな変化を起こした。

 とはいえ、初年度にあたる2011年夏の獲得選手はアルゼンチン代表MFハビエル・パストーレが目玉で、イタリア・セリエA(当時)のパレルモから4200万ユーロ(約54億円)での獲得。もちろん十分な実力者で、18年夏までPSGを支えた選手だが、翌年以降に並ぶ名前を見れば「序章であった」という表現に納得せざるを得ない。

 まずは12年夏、ブラジル代表DFチアゴ・シウバとスウェーデンFWズラタン・イブラヒモビッチをセリエAのACミランからダブルで獲得したことで大きな話題を呼んだ。さらに冬の移籍市場では、元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムも獲得し、一気にネームバリューのある選手が増えた。

 さらにビッグネームを次々と獲得したなかで、17年夏にはブラジル代表FWネイマールとフランス代表FWキリアン・ムバッペのダブル獲得。特に、ネイマールの獲得でバルセロナに支払った移籍金2億2200万ユーロ(約293億円)は、今でもサッカー史上最高額として記録されている。

 しかし、その野望であるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝は今でも果たせていない。その一因には、「スター選手だらけになってバランスを欠くシーズンもあった」という指摘と同時に、「性急な結果を求める経営陣とフロントがある」とも指摘している。

 すでに新シーズンに向けてもイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマの獲得から、モロッコ代表DFアクラフ・ハキミの獲得も決定的とされる。ほかにも、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシや、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドといったビッグネームの去就の話題には、必ずと言っていいほどPSGの名前が挙がった。

 ある意味では、欧州サッカーの中でポジションを確立したとも言えるカタール資本後のPSGだが、その野望であるCL制覇を成し遂げる日はいつになるのだろうか。

(Football ZONE web編集部)


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