「え? ファウルなの!?」 フットサルU-18大会で珍プレー、“奇襲”を閃くも…

SBFCロンドリーナでプレーするFP和田明日樹【写真:Futsal X・河合 拓】
SBFCロンドリーナでプレーするFP和田明日樹【写真:Futsal X・河合 拓】

SBFCロンドリーナのFP和田明日樹、相手のマークを外すプレーを思いついたが…

「フットサルの高校選手権」にあたる第8回全日本U-18フットサル選手権の地域予選が、全国各地で開催されている。関東大会は6月26日、27日にグループステージが行われ、7月10日に準決勝と決勝が開催される。

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 関東大会のグループリーグでは、注目の対戦があった。Fリーグの下部組織チーム同士のフウガドールすみだファルコンズ(以下、すみだファルコンズ)と、湘南ベルマーレFCロンドリーナU-18(以下、SBFCロンドリーナ)が初戦で対戦したのだ。すみだファルコンズは第4回大会で全国3位、第5回大会で全国準優勝、SBFCロンドリーナは第2回大会と第6回大会で3位になっており、いずれも全国の舞台で結果を残している。

 そんな名門同士の対決が実現するところが関東の厳しいところだが、珍プレーが起きたのは、すみだファルコンズが2-1とリードした前半の残り時間が5分4秒のことだった。すみだファルコンズのファウルにより、中盤でフリーキックを得たSBFCロンドリーナは、デザインされたサインプレーを実行するため、選手たちがそれぞれの定位置に動く。この時、ゴールの左ポスト前にいたFP和田明日樹は、どうすれば相手のマークを外せるかを懸命に考えた。

フリーキックが与えられた後、濡れたピッチを拭くためにモップが入り、試合はしばし中断する。ロンドリーナの選手たちは、練習してきた通りの定位置に入るが、和田は相手選手と細かいポジション取りをしていた。そんな時だった。

「あの時、咄嗟に『あ、閃いた!』と思ったんです」

 和田が閃いたのは、ゴールの後ろを通れば、相手のマークは自分に付いてこれないのではないかというもの。そして、審判がFKを蹴る合図の笛を吹いた時、和田は文字通り相手マーカーの視野から消えた。ゴールの裏を通り、逆サイドへ行き、そこでラストパスを受ける準備をする。相手のマークは、この和田の動きに慌てて対応しようとしたが、一歩遅れた。

 和田の手前で壁を作っていたFP温立全は、この時の衝撃を振り返る。「和田はもともと背が小さくて、スピードがあるんですが、あの時は『消えた』と思いましたね。僕と2枚で壁を作っているはずだったのですが、突然消えていたので驚きました。そうしたら、ゴール裏を通っていて、イエローカードをもらっていて『何事だ!?』と思いました」と、和田の奇襲を振り返った。

 温が振り返ったように、このプレーによって和田はイエローカードを受けた。選手がピッチを無断で離れること、さらに無断でピッチ内に戻ることはフットサルの競技規則でも明確に違反であることが記されている。審判員は、和田にそのプレーが反則となることをしっかりと説明したうえで、イエローカードを提示した。

 ベンチのチームメートからは、「おい! ルール知らないのかよ!」「ルール改正されてから何年経つんだよ!」という突っ込みの声も入ったが、瞬時の閃きが認められなかった和田は、少しバツが悪そうにプレーに戻っていった。

 結局、SBFCロンドリーナは、動きが堅かったこの試合の序盤に喫した2失点を跳ね返すことができず、1-2のスコアのまま初戦で黒星が付き、1次リーグ敗退となってしまった。和田のこのプレーが失点前に出ていれば、チームの緊張もほぐれ、違う結果になっていたかもしれない。

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Futsal X

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