新生なでしこ、世代交代への決意 常連組の”選出”と”構想外”を分けた差とは

アメリカ戦のメンバー発表会見で高倉監督が示した、”伸びしろ”という基準

 高倉麻子新監督の手で、なでしこジャパンは世代交代が進んでいく。20日、新監督の初陣となるアメリカ戦のメンバー発表記者会見が行われ、佐々木則夫前監督の下で長年選出されてきた選手の多くが、今後のチームにとって構想外になることが示唆されている。

「選手選考に関しては、年齢では区切らないと就任の時に話した。ただし、未来に向かって進んでいるのも事実。今まで代表の常連でやっていた選手に関しては、ベテランという言い方は好きではないが、少しでも進歩しているという要素を感じた選手を選んだ。未来に向かう構想のなかで、伸びしろを感じた選手をまず選んだ」

 高倉監督は会見でこう話し、常連組では伸びしろを感じられるかどうかが、選考のポイントになったと話した。2011年のドイツ女子ワールドカップ(W杯)の優勝から昨年のカナダ女子W杯の準優勝までのメンバーで、20代後半から30代に入ってきている選手で選出されたのはDF有吉佐織(日テレ)、宇津木瑠美(モンペリエ)、MF阪口夢穂(日テレ)、FW大儀見優季(フランクフルト)に加え、コンディション不良で招集を辞退した宮間あや(岡山湯郷)の5人になる。

 佐々木前監督の下でレギュラーに近い扱いを受けてきたGK福元美穂(岡山湯郷)、DF鮫島彩、DF近賀ゆかり、DF田中明日菜、MF川澄奈穂美、FW大野忍といったINAC勢や、センターバックとして君臨してきた岩清水梓(日テレ)といったメンバーは、今回の招集が見送られた。しかし、彼女たちと宮間の大きな違いを高倉監督はこう話している。

 

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