東京五輪世代の“既存戦力”が感じたOA枠3人の印象は? 選手たちが見据える競争と融合

OA枠選出の遠藤、吉田、酒井【写真:高橋 学】
OA枠選出の遠藤、吉田、酒井【写真:高橋 学】

OA枠招集のなかったFWの前田は6月シリーズに闘志「FW陣が結果を残さないと」

 森保一監督率いるU-24日本代表は、東京五輪の開幕を7月下旬に控え、6月5日にU-24ガーナ代表(ベスト電器スタジアム)、同12日にジャマイカ代表(豊田スタジアム)と国際親善試合を行う。今回の代表活動で一番のポイントは、オーバーエイジ(OA)枠で参加するDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)との融合だが、従来の東京五輪世代メンバーはA代表レギュラークラスの顔ぶれにどのような印象を抱いたのか。

 東京五輪世代のチームには、元日本代表MF本田圭佑(ネフチ・バクー)がOA枠に“立候補”し、FW大迫勇也(ブレーメン)やMF柴崎岳(レガネス)らも候補に挙がっていた。そのなかで、5月20日に行われたメンバー発表で名を連ねたのは、A代表のキャプテンを務める吉田、右サイドの不動のレギュラーである酒井、“デュエルマスター”遠藤の3人だった。

 FWの“補強”はなかったことで、東京五輪世代の攻撃陣は身が引き締まる思いがあるようだ。FW前田大然(横浜F・マリノス)は、「今回の合宿でFW陣が結果を残さないと、FWに(OA枠を)使うかとなりかねない」と危機感を持って臨むとし、「僕たちが点を取らないといけない思いがある」と語った。

 これまでU-24日本代表で得点源として活躍してきたFW上田綺世(鹿島アントラーズ)は逆に、「僕がどうこう口を出すことではない」と冷静に現実を見つめる。

「(FWに)オーバーエイジがいれば覚悟がなくていいということではないと思うし、代表に呼ばれるというのは国を背負うということ。その覚悟は持っているし、やることは良い意味で変わらない。(FWで)大迫くんが入るという噂はあったので、そこは入らない可能性もあるんだなというくらいですね」

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