ピルロ監督、42歳の誕生日にイタリア杯優勝 続投に意欲「将来のためにここにいる」
イタリア杯決勝でアタランタを2-1で破り、スーパーカップに続く二つ目のタイトル獲得
イタリアの国内カップ戦、コッパ・イタリアは現地時間19日に決勝戦を行い、ユベントスがアタランタを2-1で破って14回目の優勝を達成した。ユベントスのアンドレア・ピルロ監督にとっては、42歳の誕生日当日にタイトル獲得となった。
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ユベントスは前半にスウェーデン代表FWデヤン・クルゼフスキが先制点を奪ったものの、全体的に見ればアタランタが完全に支配する展開のなかで同点ゴールを許した。しかし、後半に入るとユベントスの守備が機能性を高めて次々に速攻を繰り出し、同28分にイタリア代表MFフェデリコ・キエーザが決勝点を奪った。
現役時代に中盤の“マエストロ”とも称され、今季から古巣ユベントスを率いるピルロ監督は、スーパーカップと合わせて二つ目のタイトル獲得。その出場権が昨季の成績によるものだということを加味すれば、ゼロからのスタートで獲得する初のタイトルになった。
ピルロ監督は試合後、国営放送「RAI」に対して「素晴らしい2チームによる美しい決勝戦だった。残念ながら今季はポジティブなものとは言い難いが、このトロフィーを持ち帰るんだという素晴らしい意欲がチームにあった。準決勝ではインテル、決勝ではアタランタと偉大な2チームに勝利できたことも嬉しいことだ」と、喜びを語った。
当初はU-23チームの監督就任の見通しだったピルロ監督は、昨季終了後にユベントスがマウリツィオ・サッリ監督の解任を決断したことで前倒しの就任。指導者経験ゼロで始まったシーズンは、リーグ戦の10連覇に失敗し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもベスト16敗退の憂き目にあった。
それだけに来季は3シーズン前まで指揮を執ったマッシミリアーノ・アッレグリ氏や、レアル・マドリードを率いるユベントスOBのジネディーヌ・ジダン氏が就任するというイタリアメディアでの報道もある。
そうしたなかでピルロ監督は、「もちろん、再確認したい。将来のためにここにいる。サッカーを愛しているし、(監督を)続けたい。このクラブのことも、指導者をすることも大好きなんだ。そのうえで、クラブが決めることだ」と、続投への意欲を示した。
週末のリーグ最終戦で4位以内のCL出場権を獲得することがピルロ監督の続投へ最低条件になると見られるが、誕生日にタイトルを獲得したマエストロは来季を掴み取ることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)