「韓国から闘志や気迫が失われている」 元日本代表DFが指摘した“日本に対する変化”
栗原勇蔵氏が日韓戦を回想、2011年の対決は「驚くくらい日本が強かった」
日本代表は3月25日に行われた国際親善試合で韓国代表と対戦し、3-0の快勝を収めた。現役時代、日韓戦のメンバーに3度選ばれている元日本代表DF栗原勇蔵氏は「Football ZONE web」のインタビューに応じ、韓国人選手の特徴について振り返りつつ、「韓国から日本に対する闘志や気迫が失われているように感じた」と、韓国の“変化”について言及している。(取材・文=Football ZONE web編集部・城福達也)
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欧州組も招集される日韓戦は、2011年8月の国際親善試合(3-0)以来、約10年ぶりとなった。アジアでライバル関係を築く両国だが、前回の親善試合に続き、今回も日本が3-0で韓国を撃破した。栗原氏は現役時代に2010年10月の国際親善試合(0-0)、前述した11年8月の国際親善試合、2013年の東アジアカップ(現・E-1選手権/2-1)の3試合に招集されており、2勝1分と“無敗”だ。
栗原氏に韓国人選手の印象について尋ねてみると、「僕は身体能力を頼りに戦ってきたタイプで、日本国内ではほとんど当たり負けしなかったのが、韓国人選手が相手だと、その勝率が五分五分だったり、もしくは劣勢になる。体格の作りや厚みがそもそも違うような感覚だった。あとは、とにかく闘志が凄まじかった。日本相手の気迫が異常とも言えるほどだった」と語った。フィジカルを武器としていた栗原氏にとっても、韓国人選手の強靭さや気迫には苦労したようだ。
最も印象に残っている日韓戦として、自らには出場機会が訪れなかったものの11年の一戦を挙げており、「札幌でやった試合は、驚くくらい日本が強かった。(香川)真司、本田(圭佑)、長友(佑都)あたりが絶頂期の時で、韓国を文字通りボコボコにしていて、なんて強さなんだとベンチで驚いていた覚えがある」と、内容でも結果でも相手を圧倒した試合だったと振り返っている。
また、今年3月に行われた国際親善試合について、「韓国から日本に対する闘志や気迫が失われているように感じた。韓国の覇気が影を潜めていて、『あれ? 韓国ってこんなもんだっけ?』と正直思ってしまった。『他の試合に負けたとしても、日本だけには絶対に勝て』というのが韓国だったのに、近年はただメディアだけが盛り上がっているのかも。その気迫が薄まると、日本の技術力が試合を握る流れにはなる。それは代表戦だけでなく、ACLでも思うこと」と指摘している。
韓国側の日韓戦に対する気迫が失われていることに加え、「日本人選手のフィジカルも改善し始めているのを感じた」と、日本側のフィジカル向上も見られているとの見解を示した栗原氏。通算対戦成績では韓国が日本を圧倒しているが、今後の日韓対決ではその傾向にも変化が生まれるのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)