1977年生まれ「世界ベスト11」 アンリ、ラウールを擁した豪華FW陣、SBも優秀な世代

Football ZONE web選定「1997年生まれ世界ベストイレブン」【画像:Football ZONE web】
Football ZONE web選定「1997年生まれ世界ベストイレブン」【画像:Football ZONE web】

中盤には玄人好みの名手が多数、3トップの顔ぶれに異論なし

 中盤にはハードワークもできる3選手を選出した。まずアンカーの位置に入るのは、バイエルンでキャプテンを務め、オランダ代表を2010年南アフリカW杯で決勝に導いたMFマルク・ファン・ボメルを据える。彼の前にはアーセナルで公式戦200試合以上に出場し、清水エスパルスにも在籍した元スウェーデン代表MFフレドリック・ユングベリ。そして、もう1人はジョゼ・モウリーニョ監督が率いたポルト、フランク・ライカールト監督時代のバルセロナでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を2度制した元ポルトガル代表MFデコ以外にいないだろう。

 なお、セカンドチームの中盤はダイヤモンド型にして、相手の攻撃を潰せる3選手を配置。トップ下には2002年W杯優勝メンバーでもある元ブラジル代表MFデニウソンを置く。1998年にサンパウロからベティスに移籍した際には、当時の世界最高額となる3150万ユーロ(約41億円)の値段が付いたことでも話題となった。

 前線の3枚については、おそらく異論が出ないだろう。まずはアーセナルの最多得点記録を保持するFWティエリ・アンリ、2002年にユベントスでセリエA得点王になったFWダビド・トレゼゲの2人で、ともに1998年フランスW杯、2000年EUROのフランス代表優勝メンバーでもある。そしてもう1人は抜群のゴールセンスを誇り、レアル・マドリードとスペイン代表で活躍を続けたFWラウール・ゴンサレスだ。左サイドからのカットインを得意としたアンリを左、神出鬼没なラウールを右ウイングに置き、勝負強いトレゼゲをセンターフォワードにした3トップは、この世代の最大の武器だろう。セカンドチームの2トップには、大器晩成という言葉がふさわしい元イタリア代表の2トップ、FWルカ・トニとFWアントニオ・ディ・ナターレを並べた。

 彼らが生まれた1977年のバロンドール受賞者は、ボルシアMGの元デンマーク代表FWアラン・シモンセンだ。デンマーク人選手として史上初の受賞を果たしたストライカーは、大会変更に伴い、UEFAカップ、カップウィナーズカップの決勝戦で得点を記録した唯一の選手としても知られる。チャンピオンズカップでは、シモンセンを擁したボルシアMGを3-1で破ったリバプールが初優勝を飾り、UEFAカップはユベントスが優勝している。

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