コロナ禍での“全中”開催へ、山梨が挑む新たな試み 「子供たちの目標となる場を守りたい」

新設の「くぬぎ平スポーツ公園人工芝運動場」で完成記念大会を実施【写真提供:山梨県小中体連サッカー専門部】
新設の「くぬぎ平スポーツ公園人工芝運動場」で完成記念大会を実施【写真提供:山梨県小中体連サッカー専門部】

会場となる富士北麓地域は夏場でも気温25度ほどの好環境

 一方で、全中は真夏の開催となるが、山梨大会では暑さの心配はないという。新たに完成した「くぬぎ平スポーツ公園人工芝運動場」を含め、会場となる富士北麓地域は夏場でも気温25度ほどと、サッカーをプレーするのに適したコンディションが保たれる。岩間氏は「夏でこのコンディションでできる場所はあまりない」と、中学生の子供たちに最高の環境を提供できることを嬉しそうに話してくれた。だからこそ、やはり“直接観に来てもらいたい”という想いも強いようだ。

 4月3日~4日にかけては、新設の「くぬぎ平スポーツ公園人工芝運動場」のこけらおとしである「くぬぎ平スポーツ公園人工芝運動場完成記念大会」も開催。山梨県中体連選抜や全中常連の青森山田中等部などが参加し、コロナ禍の中、無事大会を完遂している。

完成記念大会に参加した青森山田中等部の選手たち【写真提供:山梨県小中体連サッカー専門部】
完成記念大会に参加した青森山田中等部の選手たち【写真提供:山梨県小中体連サッカー専門部】

 全中は、Jクラブや高円宮杯と比較すると、どうしても「中体連の大会」というように下に見られてしまうことが多い。高校選手権のようにメディアなどで多く取り上げられることもない。しかし、この大会をステップにして世界で活躍している選手もたくさんいる。岩間氏は、「『この子たちが3年後、どういう風になるのかな』というイメージを持ちながら見るのも面白いのではないかと思う」と、全中の魅力を語ってくれた。

 中止となった昨年大会以前、優勝を争っていたのは高校サッカー選手権大会でも常連の青森山田と日章学園の中等部だった。選手権の前哨戦としても楽しめる全中。数少ない中学生の「目標となる場」を“しっかりと守る”。その想いと努力が、今大会の成功に繋がることを願いたい。

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■2021年 第52回全国中学校サッカー大会山梨大会
◆開催日
2021年8月18日(水)~8月23日(月)
◆公式サイト
[ftp_del] https://ys-jhssoccer.com/[/ftp_del]

■CAMPFIREクラウドファンディング
『2021全国中学校サッカー大会山梨大会を最高の舞台に』
◆詳細
[ftp_del] https://camp-fire.jp/projects/view/394898[/ftp_del]

(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)



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