不屈のアトレチコ 両軍エースPK失敗もバイエルンとの激闘制し、アウエーゴール差で2年ぶりのCL決勝!

エース、ミュラーと“神の子”がまさかのミス

 第2戦のスコアが1-1となり、延長戦の可能性は消滅。バイエルンは勝ち抜けのために2ゴールが必要となった。必死の攻めを見せる中で同29分、左サイドを駆け上がったアラバの高弾道クロスをビダルが頭一つ出たヘディングで折り返すと、レバンドフスキが頭で押し込んで2-1とする。エースの一撃でバイエルンは再び息を吹き返した。

 残り15分で1点を争う緊迫した展開の中で同37分、右サイドをドリブルで抜け出した「神の子」トーレスがハビ・マルティネスにペナルティエリアわずか外で足をかけられたが、これがPKの判定となる。決めれば決定的な一撃となる大チャンスでトーレスがキッカーを務めたが、これをノイアーに止められてしまった。

 試合終盤にはGKオブラクが決死のセーブの際に足を痛めるなど、全選手が死力を尽くした。両チームともエースがPKを外すという意外性も含めて、CLの醍醐味を凝縮した激闘はアトレチコに軍配が上がった。不撓不屈のシメオネ軍団が29日にサンシーロで行われるファイナルの切符を男臭くもぎ取った。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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