天才バッジョの「最も美しいゴール」に再脚光 ピルロの40mパスを“クレイジー”トラップ

ブレシア時代のバッジョとピルロ【写真:Getty Images】
ブレシア時代のバッジョとピルロ【写真:Getty Images】

20年前のユベントス戦で決めた伝説の一撃を伊メディアが回顧「バッジョによる傑作」

 イタリアサッカー界において永遠の“ファンタジスタ”として知られる元イタリア代表FWロベルト・バッジョが、20年前の4月1日に後に“マエストロ”と称される元イタリア代表MFアンドレア・ピルロのアシストで決めた「美しすぎるゴール」が再び脚光を浴びている。

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 当時、セリエAのブレシアに所属していたバッジョは、2001年4月1日のリーグ戦で古巣ユベントスと対戦した。当時のブレシアにはイタリア期待の若手としてインテルから期限付き移籍中のピルロが在籍。名将カルロ・マッツォーネ監督の下でタッグを組んでいた。

 そして、ブレシアが0-1とビハインドで迎えた後半40分、ピルロがセンターサークル内から前線で背後を取ったバッジョへ約40メートルのピンポイントのフィード。伝説のファンタジスタは、頭の上を越えてくるボールに対してダイレクトボレーのキックフェイントをかけながら右足トラップする離れ業で、飛び出してきた当時のオランダ代表GKエドウィン・ファン・デル・サールをかわして同点ゴールを決めた。

 数ある美しいゴールを決めてきたバッジョのキャリアの中でもベストゴールとの呼び声も高い一撃から20年が経ち、イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」では、「バッジョによる傑作」として、このゴールを特集している。

「バッジョはイタリアサッカーの歴史で見られたなかでも、最も美しいゴールの1つとして名を残している。クレイジーなほどの技術を見せつけ、その場でボールを足でつかむようにして、同時に柔らかなタッチでファン・デル・サールをかわして、ボールをネットに入れた」

 バッジョは当時34歳のベテランで、ピルロは21歳の若手だった。このブレシアで中盤の底でのプレーに開眼したピルロは、その後ACミランやユベントス、イタリア代表で活躍。世界屈指のプレーメーカーとして、“マエストロ”とも称されるプレーを見せて2006年ドイツ・ワールドカップ(W杯)優勝の原動力にもなった。

 イタリアサッカー界の歴史上でも屈指のテクニシャン2人が、唯一同じクラブでプレーしたシーズンで生まれた奇跡のゴールは、20年の時を経てもサッカーファンの記憶に強く残っている。

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